見出し画像

古今集 巻第五 秋歌下 258番

是貞のみこの家の歌合によめる

壬生忠岑

秋の夜の露をばつゆとおきながらかりの涙やのべをそむらむ

是貞親王の家の歌合で詠んだ歌
壬生忠岑
秋の夜の露をつゆほど少し置いただけでは紅葉しないので、悲しく飛び渡る雁の血のような赤い涙が野辺を染めたのだろうか

 秋の冷たい露のしずくだけでなく、雁の赤い涙のしずくも加わって、野が赤く紅葉したのだろうかという空想です。

#古今集 , #秋 , #露 , #雁 , #壬生忠岑 , #是貞のみこの家の歌合

応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。