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古今集 巻一 春歌上 13番

寛平御時きさいの宮の歌合の歌

紀とものり

花の香をかぜのたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる

寛平の御時の后宮の歌合の歌
紀友則
花の香りを風からのお知らせとして添えて、うぐひすを誘い出す道案内として送り出そう

たぐへてぞ:動詞「たぐふ」の連用形「たぐへ」+助詞「て」+係助詞
「ぞ」
しるべにはやる:
  名詞「しるべ」しるし
 +格助詞「に」として
 +係助詞「は」強調
 +動詞「やる」の連体形「やる」。係り結び。遣る、送る、届ける

紀友則は醍醐天皇頃の人。

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