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古今集巻第十二 恋歌二 587番

題しらず

つらゆき

まこもかるよどの沢水雨ふればつねよりことにまさるわが恋


題知らず
紀貫之
真菰を刈る淀川の沢水は雨が降るといつもよりことさらに増すように、いつもより思いが増すわたしの恋だ

「真菰刈る淀の沢水雨降れば常より殊に勝る我が恋」。淀は京都の伏見区の淀で北岸あたりが真菰の産地。真菰は太い稲のような植物で、茎の中心や新芽、実(種)が食用になるそうです。
第四句までは「まさる」に掛かる序詞です。

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