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古今集 巻四 秋歌上 219番

むかしあひしりて侍りける人の、秋の野にあひて、物がたりしけるついでによめる

みつね

秋萩のふる枝にさける花見ればもとの心はわすれざりけり

以前に相知っていた女性と偶然に秋の野で会って語り合った時に詠んだ歌
凡河内躬恒
秋萩の古枝に咲いている花を見た時、前と変わらず花を咲かせているように、わたしもあなたへの以前の気持ちは忘れずにいます

 たまたま萩を見に秋の野に行ったのか、女性がの遊びに出たことを聞き知ってわざわざ行ったのか、わかりませんが、こういう歌を送って、また通おうとしていますね。この後どうなったのかわかりませんが、「再び会えたので我が宿の庭の花も美しく咲くでしょう」とか、「長らくおいでにならないので秋の野のように私のぞではずっと濡れています」などといった女性の返歌があったものと思います。

#古今集 , #秋 , #秋萩 , #凡河内躬恒


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