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古今集 巻三 夏歌 166番

月のおもしろかりける夜、あかつきがたによめる

深養父

夏の夜はまだよひながら明けぬるを雲のいづこに月やどるらむ

月が美しく出ていた夜、明け方に詠んだ歌
清原深養父
夏の夜はまだ宵だと思うのにもう明けてしまった、雲のどのあたりに月は宿っているのだろう

 夏の夜は短くて、まだ宵のうちだと月を眺めていたら、もう明けてしまった。人は朝になって起きるけれども、月は朝になると宿に帰ってしまう。この雲のどこにあの月は宿をとったのだろうと、美しい月の短い輝きを惜しんでもいるのでしょう。
 清原深養父は、清少納言のひいおじいさん(または、おじいさん)です。

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