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古今集巻第十二 恋歌二 599番

題しらず

つらゆき

白玉と見えし涙も年ふればから紅にうつろひにけり


題知らず
紀貫之
初めの頃は透けて白い玉に見えていた涙も、恋のつらい年月を経ると唐紅に変わってしまった

紅の涙は血の涙です。貫之も年を重ねて寂しくなったのかもしれません。

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