古今集 巻一 春歌上 60番
寛平御時きさいの宮の歌合の歌
とものり
み吉野の山べにさけるさくら花雪かとのみぞあやまたれける
寛平の御時の后の宮の歌合の歌
紀友則
美しい吉野の山のほとりに咲いた桜の花は、あまりに白くきれいなので雪なのかとばかり間違って思うぐらいだ
寛平の歌合は、宇多天皇のお母様の母后班子女王のお家で開催された歌の会です。班子女王(はんし、なかこ)は光孝天皇の女御、宇多天皇のときは皇太后。
下のリンクの写真の13番めの歌がこれですが、言葉が少し異なっています。
みよしののやまにさきたるさくらはなゆきかとのみそあやまたれける
宗尊親王の写本寛平御時后宮歌合(十巻本)
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