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古今集 巻三 夏歌 157番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

みぶのただみね

くるるかと見ればあけぬる夏のよをあかずとやなく山郭公

寛平の御時の后の宮の歌合の歌
壬生忠岑
日暮れになったかと見えたのにもう明けてしまった夏の夜を、満足じゃないと鳴く山のほととぎすなのか

 「あかず」は、飽くの否定で満足ではないという意味です。今の関西弁の「あかん」です。それはだめだ、とか、それとはちがう、みたいな意味です。「日暮れたんか思たらもう明けてしもて、早や!と思た夏の晩に、それはあかんやろとほととぎすが鳴いとるみたいや」

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