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古今集巻第十四 恋歌四 688番

寛平御時きさいの宮の歌合の歌

よみ人しらず

思ふてふ言の葉のみや秋をへて色もかはらぬものにはあるらむ

寛平の御時の后の宮の歌合せの歌
詠み人知らず
あなたを思っていますという言の葉だけは、秋を経て紅葉しても色さえも変わらないものであるようだ

秋を過ぎると草木の葉は色が変わるけれども、思っていますという言の葉だけは、どうやら変わらない葉であるらしい、という歌です。春か夏から思いはじめて、秋になったらこの思いも変わってしまうのかと自分では考えていたのでしょう。でも秋を過ぎてもこの思いは変わらなかった、という自分に対する気付きを詠んでいるようです。

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