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古今集巻第十三 恋歌三 627番

題しらず

よみ人しらず

かねてより風にさきだつ波なれや逢ふことなきにまだき立つらむ


題知らず
詠み人しらず
前もって風よりも先に立つ波なのだろうか、まだあの人に逢うこともないのに早くもうわさが立っているようだ

「なきに」は「凪に」に掛けています。風、波、凪、立つが縁語です。風は恋、波は世間の噂と自分の心の乱れです。
「まだき」は、早くも、早速にのような意味。

#古今集 , #恋歌三 , #風 , #波 , #凪 , #立つ

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