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古今集 巻四 秋歌上 182番

なぬかの夜のあかつきによめる

源むねゆきの朝臣

今はとてわかるる時は天の川わたらぬさきに袖ぞひぢぬる

七夕の七日の夜の明け方に詠んだ歌
源宗于朝臣
もう今はと言って別れる時、天の川を渡ってしまう前に袖が涙で濡れてしまった

 天の川を渡って帰る織姫は川の水で濡れるだろうけど、渡る前から二人の袖は涙で濡れてしまうだろうと、織姫の帰る時間のあかつき時に想像をしたようです。女性と一緒にいてこれを詠んで女性を泣かせ、宗于は家に帰ったのでしょう。
 源宗于は、是忠親王の子、光孝天皇の孫です。兄弟が多かったからか臣籍降下しています。

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