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古今集 巻一 春歌上 8番

二条の后の東宮の御息所ときこえける時、正月三日、おまへにめして おほせごとあるあひだに、日はてりながら、雪のかしらにふりかかりけるをよませ給ひける

文屋やすひで

春の日のひかりにあたる我なれどかしらの雪となるぞわびしき


二条の后(清和天皇の女御の藤原高子)が東宮(陽成天皇)が御息所(女御、この場合は母親の意味)でいらした時、正月3日、御前にお呼びがありお言葉を頂いている時、日が照っているのに雪が文屋康秀の頭に降り掛かったのを見て歌を詠めと仰った。

春の光のようなお后さまに対面させて頂くわたしですが、頭には雪が掛かって白髪のようでなんともやりきれません。頭は雪のように白髪になってしまったのは、なんともやりきれない気持ちです、の方が良いかもしれません。

この時、二条の后は30歳前後ですが、文屋康秀がこの時、何歳だったかよく分かっていないそうです。

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