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古今集巻第十四 恋歌四 715番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

とものり

蟬のこゑきえばかなしな夏衣うすくや人のならむと思へば

寛平の御時の后の宮の歌合の歌
紀友則
蝉の声を聞いていると悲しくなった、夏衣のようにあの人の気持ちが薄くなったように思うから

「夏衣」は「うすく」の枕詞。
さわがしく蝉の声が聞こえる中で、ふと自分は孤独であることに気がついた、そんな歌です。なにか深い趣を感じます。

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