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紅い星のカケラ、不意に直撃の話(追記しました)

はじめに

ある日のメモのつもりで書き始めました。
執筆時点では公開するつもりもないのに、今を忘れたくなくて書いています。

が、大幅に色んな事加筆して公開することにしました。一番好きな記事にしろ、という指示がありましたので。元々そのつもりでしたが←

以下、ある夏の日の出来事をもとにして、脚色と演出と筆者の妄想とフィクションも交えたハイブリッド・サマーダイアリーエッセイです(=怪文書)


弾けた夏

君から僕に送られた合図にもう 素直なまでに僕は惑わされてる

うたまっぷより ホフディラン summer time POP!

 猛暑と同じように、今までで一番じゃないだろうか、というぐらい、遊びすぎてはしゃぎ過ぎたなぁと、終わってしまったお盆休みのことを思い返しながら、今日もまた街へ向かっている。電車はこんな時しか乗らないから、最近は駅舎を見るだけで気分が上がっている。
 イヤホンから流れているのは、自分が今の息子と同じ高1の頃、恋人にフラれた夜に朝までリピートした、ホフディランの「恋はいつも幻のように」・・・に収録されている(当時はカップリングと呼んでいた)、「summer time POP!」

二十数年前、絶望しながら聴いていた曲と、夏に気分を上げて聴いている曲が一緒に入っていたあのCD、まさに表裏一体。そういえば、カップリング曲のことB面って言ってなかったっけ。レコード時代の名残。この曲に出てくる女の子、マジで男の敵(言いすぎ)って感じしてたけど、そこに魅かれる人もいるよねと思った。まあそれはそれとして。

 こんなにも、観たいものが観れなくなる時期が長くなるなんて思ってもみなかったから、まだ、今が当たり前じゃない。だからこそ、観れるときに観ときたいよねと思っていたところに、8月はたくさんそんな機会に恵まれて嬉しい限り。1週間前に買った4曲入りのCDは、車内でずっとヘビロテしている。暑さでCDが歪む前に、PCに取り込まなくちゃって思いながらも入れっぱなし()

ズッ友、ご健在

そんな感じで、今日も意気込んで会場へ向かっていたのだけれど、連戦の疲れもあってから体調が全くよくない。景色がいつもより少し白く感じる。頼みの頓服薬も、かえって逆効果になったようで。そのうえ電車で隣りに座ってきたおばさんたちが最初から最後まで大声で喋っててうるさい。自分は絶対、優先席でそのような行為をするような人にはならんぞと誓った。
 そんなものだから、ライブ前にライフはゼロに近くなる。それでも曲が始まれば元気に!!・・・のはずが、やっぱりダメで壁から離れられない・・・久しぶりの発作である。床が柔らかくて足に力が入らない。またライブハウスの壁とズッ友(死語)になってしまう。勘弁してくれ。
 悔しい。せっかく来たのに、こんなつもりじゃなかった。楽しいことは楽しかったけど、不完全燃焼のままあっという間に出番が終わる。前の組まで時間押してたから巻いたんだろう。こないだもそうだったなぁ。ちょっと損な役回りに自分を重ねる。寂しいんだけど、そうゆうことのできる運営さんなんだなぁと感心。

もう慣れてきたはずだった物販

物販の時間。最近じゃ、あの白いキャリー見るだけで気分が上がるぐらいに、このグループにハマっていた。その日の2現場目ということもあってか、いつもより空いている感じ。早めに券販売が終わって撮影に。体調がステージ見てるときよりか回復してきた俺は、3回目にしてはやり過ぎかと思いつつも、ブックマークをしていた他の方のチェキツイを見せながら、

「これと同じでお願いします」(床屋かよ)

 脳内に響く、ミラノさんの「サイッテー!!」の声。うるさい、俺はレフェリーの目を盗んで反則しているわけではない。
 こうゆうのは大概、事前に用意しても言いそびれたり忘れたりするもの。ちゃんと伝えれたのは珍しい。いつも焦っておまかせにしてしまうから。おまかせでもかわいいわけだから、余計な事はしなくてもいいのかな。

「おっけ~」

いや早っ!!そして軽っ!!こっちは怒られるかと思ってたんだが(おい)
まぁでも、いつものことで慣れてるんだろう。こっちは頼むだけでこんなに緊張してるのに。よく考えたら、今まであんまり他の人と撮ってるところをちゃんと見たことなかったのかもしれない(理由は後述)

「おぉ?なになに?何それ?(ニヤニヤ」

ふたりでそうやってコソコソとポーズ決めてるものだから、撮影してくださる運営スタッフさんが盛り上げる感じでそう言ってくれる。ありがたい。緊張がほぐれたり、ワクワクしたり。で、撮影。やっぱり緊張して顔が〇んでいることに気付いたのは家に帰ってから()

それは突然降ってきた

みんな撮影が終わってサイン入れの時間と呼ばれている話せる時間。この流れも、すっかり慣れてスムーズにこなせるぐらいにはハイペースで通ってる自覚ある。
今日は忙しくないから後からでもいいや、としばしみんなの事を眺めていると・・・なんと!!あちらからこっちに向かって来るではないか。こうゆうとき、来てるのわかってるくせに知らんふりして目をそらすのって何なんでしょうね。それって俺だけ?カッコつけてるつもり?それとも照れ隠し?いずれにしても、素直じゃなくてかわいくないね。そんなの、相手からしたら全てお見通しだろうに。そんな感じで地蔵化している俺に声がかかる。

「ねぇアニキ、先に書いてもいい??」

「あ、うん。(ちゃんと名前覚えてくれてる・・・!?)」

そんな高圧的に言われたら断れない ダメなわけがない。
別に最後になりたいとかそういうのないし。なんならいつも最初の方だし。

いつも通り、そのピリッとした声、雰囲気、真っ直ぐな視線。名前も知らずに初めて見かけた時からそうだった。ステージ上、キレキレのダンスの途中で、時々ニコニコしてるんだなって気付いたのは、少し経ってからだったけれど。

「ねぇ、どうして今日は2枚も撮ってくれたの?もしかしてボクのこと好きなの?好きなら早くこっち来なよ」

何かに頭を貫かれた感じがした。意識が遠のきそうになる。

「好きになりなよ。ボク、メ○ヘラだよ」

「あ・・・俺もだよ。同じ。」

紅い星のカケラが不意に直撃する。衝撃がすごい。クラクラした。
絶句しそうになりながらも、どこか安心している自分がそこにいる。刺さった、というのともなんか違う。その言葉を頭で繰り返すうち、やがて鼓動が早くなり、汗が噴き出した。冷房バッチリだったのにね。
きっとその後の会話も、すごく大事な話をしたはずだろうに、いくら思い出そうとしても思い出せない。何話したっけ。きっと、何度も思い返しながら、ぼーっとしてたんだろうね。
記憶に残っているのは、「やべぇ・・・やべぇよ・・・」って言いながら帰り道を速足で歩いていたこと。

(それにしても、どんな会話だよ・・・せめて「メ〇ヘラだけど大丈夫?」「大丈夫だよ」とかじゃないの?・・・w)

その後少し時間が経っても、頭の中がぐるぐるしていた。

「まだ頭の中ぐるぐるしてんだけど(何とかしてくれ)」

「そう。ぐるぐるの正解出るといいね^^」

いや、他人事みたいに言うなよ。あなたのせいなんですけど。
この状況、俺にはよくあるやつ。
でも、「答え」じゃなくて「正解」って言ってる。正解知ってるわけだ。
そうなると、当てなくちゃいけないよね(謎の使命感)
色々と考えた結果、配信アイテムで答えをぶん投げた。
笑っていたけれど、それが正解がどうかわからなかった。もうちょっと、自分の行動に自信と覚悟を持ちたいよねという話。多分正解だったと思えたその後の話は、またいつか。

わかっているけど・・・ウソついてた。

当方、もうそんな若くないところか、多分人生折り返してるはずだし、こうゆう界隈も昨日今日知ったわけじゃないから、わかってる。いや、わかってるつもり、と言えばいいのか。こっちは推し活でお客さんで、あちらはお仕事だから。別に冷めた目見てるわけじゃないけど、そんなことは承知のつもり。だけれど、こんなに心揺さぶられてるのに、タカ括ったり、悟ってるフリしてても、楽しくないし、お金が減らないこと以外は何もいいことないな、と。人生一回きりだしね。

以前、本人には「うわ・・・怖い人がいる!!」って思ったって話したんだけど、それはウソで、初めて見かけたときからずっと頭にひっかかってた。なんだあの赤いコは・・・って。まさに腹から、といった感じの力のこもった歌声と、ギャップのある喋り方、そして一人称がボク。アイドルという括りを抜きにしても、気にならないはずがない人。怖いと言うとすれば、それは沼っちゃいそうで怖いから近づかないほうがいいかなって思ってて、始めは本当にそうしてた。でも気になり過ぎて、つい撮っちゃってたら3回目で大変な事になっちゃって。こうやって思い出すだけで、またクラクラしちゃうような歪な記憶。

そんな年頃なのかもしれない。

こうやって、先のことなんて誰も分からないから。そうでしょう?
3か月前までは、お盆休みにアイドル追っかけてるなんてこれっぽっちも思ってなかったなぁ。
それに、もしかしたら明日死ぬかもしれない(よく言われる)し、他の要因でもう推し活できなくなってしまうことだってある。リアルに親の問題など、これぐらいの歳になると色々と考えるものです。夫婦でもよくそんな話になります。
自分の場合、家の事などで我慢せざるを得なかった期間を越えて、最近ようやく自由に使える時間が増えてきた。だからこそ自分のスキ(noteだけに)に正直にやっていきたいなぁって思う。タガタメの人生の話、とでもいいますかね。櫻井さんの歌のアイツ(未来繋がりだなと最近気づいた)は、こっちが加速したところで相変わらず並走しておりますが、もうちょっとそのままでいてほしい。先の知れた未来じゃなくて、知れてなかった未来を描く話にしたいから。あれがもし送られた合図なのだとしたら、思いっきり惑わせて、振り回してほしい。ずっとなんて無責任な言葉は言えないけど、着いていけるとこまでは掴まってくから。


気付いたら結構長文になってしまいました💦
最後までお読みいただきありがとうございました。


追記


(ここから先、2023年11月27日に加筆しています)

いやあね、別の記事にしろって話なんですが、年末になってもう一度、この記事を読み直すのもいいのかな、なんて思ったりして、続きに加筆しています。

まさかの4000字超え大作を生み出すほどの衝撃的な邂逅から3ヶ月、前の記事にも書いたように色々ありましたが、今日も今日とて、朝から晩まで・・・は言いすぎか。気が付けば、というほど自然なものでもないし・・・でも、いつも考えています、推しのこと。最近は色んな人から「リオ属性」(Rioのファン)であることを認識されていると感じるので、より言動や行動は気をつけていかなければならないの感じますし、振り返ってみれば反省すべきとこもたくさんあるなと・・・。本人に迷惑かけちゃダメですね💦

知りたいことだけでなく、知りたくないことまで勝手に聞こえてしまう世の中ではあります故、ある程度目をつぶったり耳を塞げる能力が必要だったり試されていることもあるかもしれないと感じますが、逆に、自分の目で観たものや、直接かけてもらった言葉を大切にするのが大事ということにもなるのかなと。

これは先日のコラボステージの写真。
こんなに素敵なものを見れて、ファンで良かったなとつくづく思ったし、この気持ちを忘れないようにしようとも思うわけです。

それから、物販での「大丈夫だよ」の一言(言いかたはあまりやさしくない)で、どれだけ救われたことかと。今度もそう、身体のせいでもう二度と行けないのでは?と思っていたシチュエーションへ足を運ぶことを、今は楽しみにできています。

舞台の本番を間近に控えた推しへエールを書くつもりが、最近文章を書いてなかったせいもあり、なんとなくまとめ方忘れて(?)しまいましたが・・・

暗いステージで光る紅い星

それでも、今日も紅い星は黒い空で、唯一無二の強烈な光を放っていて、見上げる自分のことを照らしてくれています。これからも、あなたのおかげで笑ったり、あなたのせいで怒ったり泣いたりしたり、夢見たあげく彷徨ったり(?)、空振りしては骨折ったり(?)すると思うんだけど、その赤い光の射す方へついて行くから、自分を信じて進んでほしいですね。

(まったく・・・忙しいのに何書いてるんでしょうね・・・トホホ・・・)

(加筆ここまで)



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