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岩波少年文庫を全部読む。(60)母親という存在は、わが子にむかって「メンヘラ彼女」としてふるまうことがある。 エーリヒ・ケストナー『点子ちゃんとアントン』

今回取り上げる作品は岩波少年文庫最大級の問題作のひとつなので、いつもより文章が長めです。3倍くらいあります。そして「メンヘラ彼女」みたいな「父親」や「上司」もきっといるんだろうなあ……。
この文章をいま、〈ほかの人のせいで罰をくらって〉(池田香代子訳、190頁)いるすべての人に捧げます。

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