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チノアソビ大全

Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュースも交えながら林田(専門:総務省地域力創…
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#人間

なぜ朝起きれないのか 篇

 ニーハオ     今回は、身近な話題を取り上げようと思います。といっても、僕にとっての身近な、なんなら身の話です。  朝起きれない  ら抜き言葉を指摘してくるよくない人の対策として言っておきます。  朝起きられない  これは誰しもが一度は経験したことのある問題ではないでしょうか。  僕も、最近は毎朝一度経験してます。  ついでに親で言う父じゃない方に怒鳴り散らかされたりもします。人間だもの。  間抜けな題だと馬鹿にすることなかれ  人間にとって大きな問題というのは、温暖

存在の構造 篇

 生と死は表裏一体の概念であるのに、人は、何故、死の方ばかりを怖れるのだろうか。  意外にも日常では忘れ去られがちな真実であるが、その昔、何億という子種の中から、奇跡的に母親の胎内において着床し、アメーバのようなものになり、やがて人として形成されていったのが、ぼくであり、あなたである。  この何億の子種の中で、他のどの種でもなく、まさにこの「ぼく」となる種が残ったからこそ、今、ぼくがこの世に存在しているわけである。  奇跡ッ、と叫びたいところだけれど、このとき、ぼくがも

カエルとの対話 篇

 皆がもう寝静まってしまった、或る蒸し暑い夜。  一匹のカエルが泣きだす。  そうすると、釣られてか釣られないでか、カエルたちは一斉に叫びだす。  瞬時に。それはもう、おそろしいまでのスピードで。  静かだった辺りは、まるで都会の真昼のような喧噪に包まれる。  しかも、暗闇のまま。  「カエルよ。お前たちは、何故、そんなに懸命に泣くのだ。」  ぼくは、その力強くも悲しげな声の理由を問う。  すると、中でもいちばん年寄のカエルという奴が、ぼくの前にピョンと飛び出してきて

リーダーの条件 -中曽根大勲位-篇

1. 政治家志望の青年期 かつて、青春の砌、というよりは、もはや今は昔、ぼくは政治家を目指し暗中模索していた時期があった。なんとなく、政治を学べるという風聞を頼りに、ある組織に加入した(秘密結社みたい!)のだが、そこは学び舎ではなく、まるで道場のようなところであった。  学校のような体裁を整えていても、そこには先生はおらず、自ら道を切り開き、自らの道を行け、という割には所々で運営者に評価されるので、時にいじめと鬱の巣窟となった。ぼくは、今となっては後悔しかないが、どちらかと

死生観-人生とは、曰く不可解-篇

1. 最高的朋友去世而暮悲嘆 闇い始まりで恐縮だが、この気持ちをどう表現して良いのかわからず、序章のタイトルは中国語風にした。  今日、友の死の知らせが届いた。  彼とは、ぼくが2005年に福岡市の清川にTAOという、吹けば飛ぶような小さなカフェ&バーをオープンしてから、すぐに知り合った。  当時、彼は九州大学の知的財産本部で期間付のスタッフ、つまりいわゆるポスドクとして勤務していた。未だ居住したことも、実はそんなに遊びに来たこともなかった福岡で、つまり何の縁も知己もなか