リーダーの条件 -中曽根大勲位-篇
1. 政治家志望の青年期 かつて、青春の砌、というよりは、もはや今は昔、ぼくは政治家を目指し暗中模索していた時期があった。なんとなく、政治を学べるという風聞を頼りに、ある組織に加入した(秘密結社みたい!)のだが、そこは学び舎ではなく、まるで道場のようなところであった。
学校のような体裁を整えていても、そこには先生はおらず、自ら道を切り開き、自らの道を行け、という割には所々で運営者に評価されるので、時にいじめと鬱の巣窟となった。ぼくは、今となっては後悔しかないが、どちらかと