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チノアソビ大全

Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュースも交えながら林田(専門:総務省地域力創…
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2024年6月の記事一覧

0624の記憶:美空ひばり命日篇

昨日食べたご飯のことは覚えていないけれど、過去のことは割と記憶が鮮明だったりする。 高校生二年生の夏。 Readerの先生が、目の前に座っている生徒(この席のことをロイヤルボックスとみんな呼んでいた)に向けて発した虚無のセリフ。 小学6年生の秋。 中学受験の願書に担任のコメントが必要とのことで、母が朝から職員室に電話したことを知らず、お昼休みにいきなり担任から声を掛けられ、「受験のことは誰にも言ってないのに、なんで先生知っとるん?」と驚愕した際の脇汗。 そんな細かなこと

博多の豚バラが世界へ:八兵衛篇

先週「博多の焼鳥は豚バラから」と書いたばかりだが、なんと昨日、「BUTABARA TO THE WORLD」を標榜する「焼とりの八兵衛」の世界戦略が発表された。 ということで、安兵衛からの八兵衛ネタを今週はお届けしたい。 株式会社hachibei crewと株式会社エターナルホスピタリティグループの協業発表2024年6月20日、株式会社hachibei crewと株式会社エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス)が、福岡市内で世界戦略に関する記者発表会を開

国立大学値上げ問題 -大学経営- 篇

1.本当に国立大学は「もう限界」なのか? 「お願いだから国立大学に進学してください」と高校3年生だった息子に懇願し続けたこの1年。志望大学の前期日程で大きい討伐を受け、それでも志望校を変えずに後期日程が終了した段階で、 「嗚呼ッ、もはや私学に進学し年間140万円をドブに捨てるわけではないのだけれども、なんだかなぁ、、、」 な心持ちで支払うことを覚悟した3月。にわかに朗報が舞い込み、無事に志望していた国立大学に合格したとの報を受けたとき、 「これで父の飲み代は確保できたで

おでん「安兵衛」に行ってきた:インフルエンサーマーケに物申す篇

福岡には、明太子やラーメンはもちろんだが、他にも誇れるご飯がたくさんある。 先月、奈良に行った際、九州のメニューを出しているのかな?と思われる居酒屋で晩御飯を食べたのだが、焼き鳥に「豚バラ」があり、迷いなく注文した。 すると。 「タレですか?塩ですか?」 とお店のおねいさんが聞くではないか。 「「…タレ?」」 後藤も友人も、声に出さずに目を見合わせて脳内にはてなが飛び交った。 そう、福岡において、焼き鳥といえば 「とりあえず豚バラで」 は、もはや擦り倒された常套句で

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偏見が外れる瞬間:巨峰との和解篇

5月はとにかく遊び倒したので、真面目に働いている6月の後藤です。 顧問先で待ち時間が発生したのでこれを書いているのですが、最近、というか近年、 「大人になると、価値観が変わる、というか、受け入れられるものが増えていく」 と感じる機会が増えるように思っています(あくまで当社比)。 先日、 「まつげの長いおじさん(いわゆる演歌歌手系のアイシャドウ入ってそうな外国人顔)が小さい頃こわかった」 という話を友人としまして。

論語講座(東京) vol.03のご案内&島田虎之助 篇

1. 縦の歴史と横の歴史 5月17日(金)に論語講座(東京)を開催しました。  相変わらずナチズム・ファシズムの話から島田 虎之助のお話まで脱線しまくっていて、90分かけて5段くらいしか進まないという。しかし、本当の学問というのは枝葉から辿り着く幹が大事なのです。そして、幹から枝葉へと広がっていく雑談の中にこそ、本当の学びがあります。  思えば、学校の歴史の授業で学ぶのは根幹にも到達せず、枝葉にも広がらない縦の流れを暗記するものに終始しています。  ぼくたちが学生時分には