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チノアソビ大全

Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュースも交えながら林田(専門:総務省地域力創…
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2024年1月の記事一覧

コペルニクス的転回のススメ 篇

 ぼくが学生時代を過ごしていた25年前と比べて、と書くと、嗚呼、オレも歳くったもんだなぁと、それはソレで感慨深くなって黄昏れてくるわけですけれども、社会においては、まだまだヒヨッ子なのであります。  いや、ホントに、そんなもんですよ、皆さん。オジさんだとか言っちゃ駄目ですよ。まだピッチピチのプリップリです。  きっと、50歳になっても、そういう感覚というのは、特に前を向いて生きている人の中には残り続けていて、我が敬愛する松下 幸之助翁なんかも、「青春とは心の若さである」な

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戦後最高の軍師 篇

1.  問題児、三木武吉 もはや21世紀も四半世紀は過ぎようとしているにも関わらず、社会は停滞しているどころか後退していくかのような様相である。  裏金だなんだと、現代日本の政治に辟易して、過去の政治家たちを振り返ってばかりいるのは、よくないことであるとは思いながらも、その胸をつく言動、ユーモア。こういうものを歴史の中に見つけるたびに、ぼくは昭和を揶揄しバカにする風潮の中で、令和の方こそ大したことないのではないか、という一つの疑問を持って、この文章にぶつけたいとの思いで筆を

興行収入2023:映画篇

1月もあと1週間ない…行く、逃げる、去るとはよく言ったものですが、後藤はここに「しぬ:4月」を入れて冗談半分で笑うことの多い年度末です。 ということで。今週は、2023年に日本で公開された映画興行収入のTOP20が発表された、というお話です。 映画も展覧会も野球もサッカーも、興行と名の付くものはすべてビジネスなので、内容の良し悪しと数字が必ずしも連動しないものなのですが、とはいえこれも一側面。ということで、誰にも頼まれていませんが、勝手にTOP20を眺めて妄想してみたいと

布教の果てにミイラとなった聖者 篇

1. 小学生のヒーロー、ザビエル 学びとしての日本史が正式に始まるのは小学校6年生からだった記憶がある。誰もがその記憶の中で、絶対に忘れ得ない人物の一人、それがフランシスコ・ザビエルだろう。どんな勉強嫌い、歴史嫌いであってもそのインパクトは群を抜いていて、その知名度は足利尊氏や織田信長をも上回る。  その理由は、 この独特すぎる髪型にあるだろう。  惹かれる。  魅力的すぎる。  前髪も横髪もふさふさなのに、てっぺんだけクッキリ禿げている。頭頂部うすら禿げは、現代で

特別展「芥川龍之介と美の世界 二人の先達─夏目漱石、菅虎雄」:久留米市美篇

展覧会や映画って、「あ!はじまった!」と思ったらあっという間に終わってしまいませんか?私だけでしょうか…。 まずいまずい、もう行かないと、と思っているものを追いかけているとあっという間に1年が終わってしまいますが、今週は、1月28日(日)まで久留米市美術館で開催されている「芥川龍之介と美の世界 二人の先達─夏目漱石、菅虎雄」について書きたいと思います。 福岡近郊の皆様、まだ会期がちょっとだけ残っているので、ぜひ足を運んでみてください。 (調べてみたのですが、巡回の予定はなさ

日本三大秘境 椎葉村 道教ツアー 後篇②

1.近況報告(2023年師走〜24年初) 道教ツアー篇、ついにここに完結!本当に完結編です。  この秋に実施したツアーのレポートが、2024年も1月が半分を過ぎようという頃、ようやく、完成しようとしています(まだ3行しか書いてないけど)。いやぁ、しかし師走とはよく言ったもので、この1か月のうちに当然ながら忘年会のお約束が数件、講義を持たせていただいている北九州市立大学・大学院(ビジネススクール)の講義も佳境に入り、そこに突如組み込まれる出張が4回。  このうち一回はMC後

輸送艦とは何か:自衛隊篇

1月が1/3を過ぎました。早いですね。 なんだかお正月気分も吹っ飛ぶのが早かった2024のスタートですが、チノアソビ大全の更新は毎週やってきます。これも早いです。 なので、先々に書こうと思うことをネタリストにしているのですが、その中に「工藤小久保事件」というものがありまして、ソフトバンクの監督に小久保が就任したことを受けて、かつてあったこの事件について書こうと思っていたのですが、昨日は和田が人的補償で西武へ、というニッカンスポーツの速報でどん底まで気持ちが落ち込んだので今週書

グレーゾーンが持つ力:冨樫義博展篇

新年、あけましておめでとうございます。 本年も、チノアソビをどうぞよろしくお願いいたします。 昨日あたりからお仕事はじめの方も多いのでしょうか。 今日の福岡市内はどこに行っても車が多かったです…お年始のご挨拶でしょうね。そして株式会社フリーランスのすぐご近所にある櫛田神社は会社としてのお年始詣りの方々で、今年もロングな行列でした。 福岡ネタで恐縮ですが、「三社詣り」という独自の文化が根強く、三が日までに三社にお詣りする人が多いのが福岡のお正月の特徴です。とはいえ「来年は●

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