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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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「オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei's Last Case」 タイトルの本当の意味を考える

こんにちの!

どーも!ちのです!
皆さまいかがお過ごしでしょうか!?
私は興奮しています!!

突然ですが、
「オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei's Last Case」
このタイトル、


どう思いますかァ?!

(疑問の投げ網漁)


この記事は、去年界隈をザワつかせたこのとんでもねぇお騒がせタイトル、
その英題部分について、
とある方から教えていただいたびっくり考察を、ご本人の許可を得て、筆者ちのが好き勝手にまとめるものです。(好き勝手すな)

記事内には森博嗣著「オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei's Last Case」に関する、
重大なネタバレが含まれます。

未読の方の閲覧は自己責任でお願いします。


では参りましょう!



タイトルの威力

森博嗣著
「オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei's Last Case」
2022年10月14日に発売され、
大反響を巻き起こしたこの作品。
内容もさることながら、
タイトルも、大きな話題になりましたね。

2021年6月に初めてタイトルが発表された時は、
私も半狂乱になったものです……。(遠い目)

あまりにも意味深でした。

何故なら、オメガと言えばどうしても連想するのが、そう、

ωの悲劇

森の民であれば、これは避けられないはずです。


森ミスGシリーズ、悲劇3部作の最終作であり、
Gシリーズ完結編として予告され、
長く出版が待ち望まれている作品です。

そして、その悲劇3部作は、
かの有名なエラリー・クイーンが著した、
ドルリー・レーンを主人公とする悲劇4部作のオマージュ作品。
その4部作の完結編が、

「Drury Lane's Last Case」
即ち、「レーン最後の事件」です。

つまり、
「SAIKAWA Sohei's Last Case」は、

「犀川創平 最後の事件」

おそらく、殆どの人がそう受け止め、戦慄と興奮に血が沸いていたものと推測します。

ついにきたのか、と。
Zの悲劇と、レーン最後の事件、
一気に?!!??!??
なんて思いましたね。
当時は。(遠い目)

ωじゃなくてオメガだし……(それな)
悲劇じゃなくて惨劇だし……(それな)
シリーズ外作品だけど……(それな)

そんな一抹の不安と百抹の疑問の中、
実に1年の連載期間を経て、
2022月10月に、それは森の民を直撃しました。

読んでみて、皆さま、いかがだったでしょうか?


私はといえば、
エピローグで顔面にパイ投げ(概念)をくらい、
大の字になって倒れ、沈黙しました。
笑顔で。(クリームで見えない)

そして、息を吹き返した後には、同じようなことになっている森の民(笑)とお祭り騒ぎ、
ノリノリノリつっこみ音頭で、

犀川言うてなァ〜トンツクテン ♪
おめぇがオメガで犀川の最後〜つって

(サビ)
イヤちゃうんかァァ〜〜〜〜ァァ〜〜〜!!
アンタかァ〜〜〜〜ァンァ〜〜〜!!

タイトル詐欺おかしやろがァァ〜〜〜〜〜!!

ア ヨイ!ヨイ!(大盛り上がり)

つって。
はい、正直、オメガ城面白すぎて浮かれポンチサタディナイト THE 乱舞だった私は、
爆笑しながらホロクソをクソほどディスって楽しむに終始したんですが(楽観カードマン)

タイトルに大きく期待がかかっていたのもあり、
KDS氏が変な煽りをしたのもあり(戦犯)、
「納得できない」
「期待外れ」
という声もネット上でちらほら目にしました。
確かに、人によっては「前振り」が効き過ぎてしまったのかもしれませんね……。

「F」の衝撃、再び。(ドヤァ)
とか言ってたKDS氏については、
履き古したスリッパでしばき倒してもいいとは思います。(SDGs)
あのCMは、私も正直「やったな」と思いました。

タイトルの影響って大きい
と改めて突きつけられた事件でした。


「Last」は「最後の」ではない?

書籍発売後、問題のタイトルについてネット上で色々な解釈を目にしました。
これまでちらほらと言われてきたのが、
Last が、最後ではなく最近のという意味合いではないか?というもの。

私は英語に明るくないので、醤油皿くらい浅めな理解ではありますが、
Last は、順番で数える場合には最後という意味になり、
時間として考えた場合、時間の1番最後、
つまり直近のという意味になります。
この意味合いで訳すと、

「犀川創平の最近の事件

なるほど。
最後の事件!(ドン!)と比べたら……まぁ……
多少詐欺感違和感は和らぐかなぁとは思います。
ただ……やはり、実際はヤツだったので、
「犀川はどこだ!犀川をだせぇ!」
というカエルの声がどこかから聞こえたような気もします。(幻聴)
どうでしょうか?
なんとも言えない感じですね。

では、
この英題の意味が、
「犀川創平の最後の事件」

ではなく、

「犀川創平の最後の文字

という意味だったとしたら、どうですか?

長らくお待たせしました。
ここからが、この記事の本題です。

これは私がTwitter上で運用している森博嗣ネタバレコミュニティ内で、
フォロワさんから指摘があり、
ぶっっったまげた話です。
教えていただくまで、そんなこと微塵も考えなかった……。


「Case」は「事件」ではない?

あのタイトルで Last Case とくれば、
当然のように「最後の事件」と訳し、
かつ Last に慄いてしまいますが、
今回注目すべきは、Last ではなく、

Case

Caseという単語には「事件」の他にも様々な使い方があります。その一つが、

英語の大文字 = Uppercase
英語の小文字 = Lowercase

おお!確かに case がいる!

……ふ〜む……しかしそもそもこれ……
なんで case が付くんだ?
と思い調べたんですが、由来は、
昔、活版印刷において、活字を収めていた木箱だそうです。


これは日本語の活字ケース


英語の場合、
大文字の活字を植字台の上段の箱に、
小文字の活字を下段の箱に入れる、
という慣習から、
そのまま大文字・小文字を表す単語になったそうな。
当初は Upper Case と単語を分けていたみたいです。

なので、Case 自体にはズバリ「文字」という意味はないのですが、
例えば、何かにログインする際に、パスワードの大文字と小文字を区別して認識するシステムを、
Case sensitive というそうで。
なんとな〜く、「文字の形」のようなニュアンスがありますね。

そこで、これを言葉遊び的に、
「SAIKAWA Sohei's Last Case
に当てはめてみると

「犀川創平の最後の文字」

「犀」「川」「創」「平」の最後の文字。

つまり、「平」のこと。


……お気づきでしょうか?

この「平」にまつわる話が、
オメガ城のエピローグにありましたね。

「漢字でした。五文字」
「五文字? あら、ソウヘイさんは、漢字四文字ですよ」
「え? でも、えっと、たしか、最後の字が平和のヘイの字でしたけれど」
「まあ、それじゃあ、もしかしてご自分の本名を書かれたのかしら。

オメガ城の惨劇


伝説級のこのくだり。

犀川創平1234」ではなく
保呂草潤平12345」だった

でも最後の文字は、同じ「平」

この、ちょっとギミック感のある種明かし。


オメガ城の英題は、
これを指し示しているのではないか?

という話です。

ミヤチが保呂草にサインをもらった時も、漢字「平」の話をしていますね。
「シンメトリィだから覚えやすい」
フランス人で漢字が書けないミヤチが、この文字の形だけは認識できたからこそ、
エピローグのあの決定的なくだりが成立していると考えると、
タイトルに採用されていたとしても、
う〜ん……さもありなん……。(ヒゲを撫でる)

それを踏まえた上で、改めて眺めてみましょう。


「オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei's Last Case」


どうでしょうか?

繰り返しますが、
Last Case 自体には、正式には、
「最後の文字」という意味合いはなく、
あくまで、かけた、言葉遊びです。
おや?何?
「分かるかぁ!!こじつけやん!!」
え?野次?(治安悪いの?)

確かに。それはそう。


でも……でもね……(お皿が……)

封印再度…………(一枚……)
数奇にして模型…………(二枚……)
夢・出逢い・魔性…………(三枚……)
レタス・フライ…………(四枚……)
Fool Lie Bow…………(五枚……)
Song End Sea…………(六枚……)


遊んどるんじゃ!!!!!(CV.皿屋敷ノブ)

Last Case は、上記と違って音の遊びではなく、意味の遊びなので、若干趣は異なるものの……
ワンチャン……あり得るのでは……?

仮にそうだとして……


遊びすぎなんじゃ!!!!(CV.皿屋敷ノブ)


解釈は人それぞれだと思いますが、私はこの説、
おもしろ!!!!!!!!!!
と思いました。

「タイトル詐欺じゃん!」というツッコミが散見された中、
この言葉遊び解釈は、詐欺どころか、実は

「オチそのまんま」

であるというのが、なかなかパンチが効いているし、なんともしょーもないシャレ気の利いたワードチョイスではないでしょうか。

オメガをちらつかせているあたりがまたいやらしく巧妙です。
あれだけ踊り狂わされた「オメガ」が、なんならもう、
ただの噛ませであり特大釣り針でありオマージュのフェイク!!という意味わからん手の込んだ罠だった可能性すらある。

「レーン最後の事件てことォ?!」

雁首揃えて引っかかったなァ!!!!!!

いや引っかかるでしょそんなん。
100でしょ。

遊びすぎじゃね?(森の民で)


許せねぇ……(訳:とても楽しい……)


真相は分からない

分かりません。はい。
分かるわけあるかぁ!!
個人的には、色んな意味を何重も被せてるっぽいなぁと思っていて、
最後の事件、最近の事件、最後の文字、
どれも含まれていそうだなぁと思っています。
もしかしたら、ωの悲劇が出た時に初めて分かる意味合いが盛り込まれてたりするのかな?とか、
色々な妄想も捗ります。
今も分かりません。
もう一生わからん。(自棄)


その中でもこの「最後の文字」解釈は、
1番ワクワクして、
なんだそれ楽しい〜〜〜〜〜٩( ᐛ )و
となりました。(感覚の麻痺の疑いもある)
教えていただいたフォロワさんに感謝です。
ありがとうございました!


どうなんでしょうね〜〜〜〜〜!!!!

皆さんはこのタイトル、
どう解釈しましたか?

森の民の数だけ解釈がある。

それぞれの解釈を胸に抱いて、
これからのオメガ城を生きていきましょう。


保呂草はだめです。(介錯)


それでは!!!!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
また森のどこかで会いましょう!

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