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"社会"ができた進化的背景

どもども。青木です。

コミュニティや人の繋がりを語る上で外せない(というか青木の趣味です)のが種の進化です。昔読んだ本とかの記憶をたどって書いている雑記なので学術的な信頼性は捨て置いて読んでいただければと思います。細かい用語や考え方なども間違ってるかも。という前提の上でお送りします。

さて、はじめましょう。“社会"の最も重要な点は子孫を残す上での生殖活動にあります。そこで有性生殖をする動物はパートナーを見つける必要があるわけです。そのパートナーの見つけ方ってどんな分かれ方があるの?という研究があるのです。

社会を複雑に捉えられる種であればあるほど体に対する脳のサイズが大きいといわれています(厳密には社会性を司る特定の部分)。では社会を複雑に捉えられる、というのはどういうことかといいますといくつかレベルがあります。

1. オスかメスかの判別がつく。
2. オスかメスかの判別がつき、さらに異なる個体を認識できる。
3. 複雑な個体間の関係性を認識できる。

さて、順におっていきましょう。

1. オスかメスかの判別がつく。

これはシンプルです。繁殖期に異性を見つけたら手当り次第生殖活動を行います。単純なので次。

2. オスかメスかの判別がつき、さらに異なる個体を認識できる。

このレベルでは異性の中で生殖活動の相手を選ぶ行動が可能になります。自然界では相手が強いのか、弱いのかを一つの基準にしています。パートナーを持ち始めるのがこのレベルです。「あいつは浮気した!」というのがわかり始めるところでもあります。

3. 複雑な個体間の関係性を認識できる。

このレベルになると「あの人は誰々のお父さんで…」みたいなことが認識できるようになります。パートナーかパートナーじゃないか、といったことだけでなく血縁など個体独自の情報以外の要素がパートナーを見つける判断基準になっていきます。マントヒヒを題材にした研究では群れのリーダーの目を盗んだメスマントヒヒが若いオスと交尾を図るのですがなんとメスマントヒヒは顔を岩陰から出してリーダーからは何事も起きていないかのように振る舞う、という行動が観察されています。群れのリーダーを認識し、他のオスとの生殖活動を浮気と認識していることがわかりますね。

こんな感じで動物における社会の成り立ちは生殖と密接に関わっています。
社会の起源を進化に求めるといろいろと面白いことがありますよ。

以上です、ありがとうございました。

Photo by bill wegener on Unsplash



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