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そろそろコロナの話しとくか

1ヶ月前、コロナに罹患しました。

まあ、流行りだし??流行りに乗れた身としては??一応、記念に書き残しとくカナァーー?って😉

でも、みてください、この冷静を装った悲しすぎるツイート。

そう、よりにもよって、楽しみにしていた、の一言では済まないくらい楽しみにしていた、推しの舞台にモロ被りのタイミングだったのです。

本当は回復したらさっさと記録しようと思っていたんですが、タイミングがスーパーエクストリーム最悪すぎたがゆえ、コロナへの恨み節ばかりになりそうだったのでちょっと熟成しました。

でも、今年の厄は今年のうちにさっさと払っておかねば、ね。

さて、どこから書こうかな。

病床の私が書き殴った下書きは、なんと4,000字以上もありまして。長くなったらごめんなさいね。

なるべくおもしろ可笑しく書くので、一緒に笑い飛ばしてください。

※書いてみたら約5,700字になりました、闘病10日間の思いの丈、重すぎ。ご興味のある方はどうぞ…

【発症編】コロナ・エマージェンシーは突然に

発症、母へのヘルプコール

それは本当に突然のことでした。

数週間前から予定が詰まっていて、疲れがたまり体調を崩しかけた日も、たしかにあった。

けど、寝れば復活したし、その日も特別不調を感じていたわけではありませんでした。普通に出社して、普通に仕事も終えた、よくあるいつもの金曜日。

なんなら、あと少しで推しを拝みにいけると、ちょっと浮かれててもいい金曜日。

の、はずだったのに。

会社からの帰り道、なんとなく感じはじめただるさが、家に近づくにつれ増幅していったんです。

こわすぎん?

知らないうちにテロリストかなんかに、変な注射でも打たれていないとつじつまが合わない。

まあでもとりあえず、何より推しの大千秋楽が控えてるし、それに合わせて友だちと会う約束や旅行もある、何が何でも悪化させれない。

ご飯を簡単に済ませ、洗い物は明日、さっさとお風呂に入って寝よう、と21時前には床についたものの…

なんとなく目が覚めた夜中、気づけば寝汗びっしょり、熱を測るとなんと39℃。

うんうんうんうん???悪化してるな???

でも、小さい頃からちょこちょこ体調を崩す子だった私は、「風邪もインフルもお友達♪寝ればすぐ復活♪」みたいな節がありまして。

怒られそうだけど、今もベースは、しんどさに身を委ねて爆睡すれば、何でもスッと治るという、結構プリミティブな思考なのです。

フリーランスとか、働き方はイマドキを目指すくせに、前時代的~~~!

だから、この高熱はむしろその戦法が効くと思い、「よし、昼まで泥のように寝るぞ」となるはずが、ちょっと今回は様子が違いました。

高熱だけでなく「とんでもない頭痛くん」と「どうしようもない足のだるさちゃん」も一緒にやってきたのです。

普段、頭痛とは無縁の人間ゆえ、耐性がないのに、7人のこびとたちが人の頭の中で、1ミリの遠慮もなく、カンカンとつるはしでダイヤモンドを掘っているような痛み。もうハイホーハイホーよ。

そして、えぐかったのが、足のだるさちゃん。

自慢ではないけど慢性運動不足症なので、その日たくさん歩いたわけでもない。なのに、まるでスポーツ強豪校のトレーニングで、階段1000段をうさぎ跳びで往復させられたかのような、ひどいだるさ。(したことないけど)

このダブルパンチでろくに寝付けなくなったのです。浅い眠りに落ちては、頭と足の痛みで目覚めるみたいな。

そんなので翌朝「ほら寝たら治ったやん!」となるわけがないよね。

でも、どうしても推しの大千秋楽を見届けたい私は諦めが悪く、翌朝も「いや…今日もう一日ちゃんと寝たら…」とかグズるわけ。

それでなくても、翌週は、納品予定の記事が一つ、できればもう一つ進めておきたい記事もあったし、事務仕事は相変わらず3日あるし、とにかく、ちゃきちゃき動かねばウィークだったのです。

だから体調は整えてたつもりなのに……!!!

これらが崩れるのが嫌すぎて「なんとか私の身体、火事場の馬鹿力で治してくれ!!」と思わずにはいられず。

と言いつつも、頭の奥底は意外と冷静で、

「今日(土曜)で治らなかったら明日は病院開いてないし、治ったと思ってもたまたま引っ込んだだけで人にうつしちゃいけないし、

この頭痛と倦怠感がそもそも他の大病だったら嫌だし(こういうことはすぐに考えつく)、旅行のキャンセル料は今日から切り替わるし…」

などと、布団の中で小一時間くらいメソメソしたあと、ようやく白旗をあげ、実家の母にヘルプの連絡をいれたのです。

実家近くてまじで良かった〜〜〜!
文字通り、命拾いしたよ!

人権のない発熱患者

いい歳こいて、お母ちゃんに泣きつくんかよ〜と思った?

バカだね、甘いよ、甘すぎる。キャラメルフラペチーノにチョコレートソースとハチミツをでろっでろにトッピングしたくらい、甘すぎる。

このご時世、高熱が出てると簡単に診察も受けれないじゃないですか。保健センターに電話して、コロナ対応の病院を探してもらって、教えてもらった病院に今から行っていいか電話して、何件も断られて。

そんなのを、熱で冒された頭でこなせるだろうか、否。

いいか、全国の「なんでも一人でやる自立ウーマンを目指したがる、私みたいな背伸びウーマン」に告ぐ。

近くに頼れる人がいるなら、あんたがいくつだろうが、絶対おとなしく頼れ。

そして、懸命に病院を探してくれる母の横で、小人たちにうなされる頭にぼんやり浮かんだのは「高熱でしんどい患者は人権がないのね……」ということ。軽い風邪症状ならちゃちゃっと診てもらえただろうに。

やっとOKをもらえたのが、自宅激近の病院だったことがせめてもの救いでした。足のだるさゆえ、歩くのもやっとでしたから。

病院に着いたら、するする入ってゆく他の患者さんを横目に、一旦立ち止まってインターホン。連れ添ってくれた母すら待合室に入れず、帰宅。はー人権がない。

そしてアリエッティもすみっコぐらしもびっくりなくらい、病室の端の端のほうに隔離。はーーーー人権がない。

で、抗原検査を受け「あーコロナだねぇ」という声が聞こえた瞬間、私の中の全スイッチが切れました。

「はい、終わった、はい、さよならシッキン、はい、さよならミラーボールのNOPPOさん。もう一回、生で見てクラクラしたかったのにね、はい、もう終了です、何もかもが終了。私の生きる希望がすべて、いまここで、弾け飛んでなくなりました。はい、無理、しにそう、もう症状なんてどうでもいい、心の傷がすべてを上回りました」

「来週の金曜日まで会社も行っちゃだめですよ」と言う先生の声に、虚ろな目で力なくうなずくしかありませんでした。推しの大千秋楽は木曜…

隔離やら薬やらの説明をされ、診察終了。そして、来たときは普通にエレベーター使ったのに、帰りは裏の非常階段から出てくださいと言われ、

伝い歩きがやっとな私は「あぁ…やっぱり私には人権がないんだ…そうよね…だって私は保菌者…バイキンマン…カビルンルン…うぅ…」と半泣きで一段一段下りました。

ただほんの少しだけ残った気力からか、「は??足もつれそうなんだが??頭も朦朧としてて、段数の感覚も変なんだが??これで転げ落ちたりしたら、誰がオトシマエつけてくれるんすか???病院??自治体??国??」と、一瞬だけ心のヤンキーも出てくる。

「ほんで7日間の隔離療養させるくせに、薬は5日分??ただの風邪でも多めにくれて余るのに??それはもう、ほんまは3,4日で治るけど薬は多めに出して、うつさないために、さらに3,4日出るなってだけと捉えるぞ??だから3,4日後には治ってるな??じゃないと色々つじつま合わんでな??」とか。

いや、めっちゃ頭動くやん。

まあ、そんなクレーマーみたいなことを毒づいたかと思いきや、次の瞬間には「うぅ…痛いよう…しんどいよう…」と悲劇のヒロインの登場なんですよ。多重人格すぎ、忙しすぎ。

文句をつらつら書きましたけどね、もちろん医療現場が大変なことは重々承知のうえです。病院は悪くない、診てくれてありがとうの気持ちです。医療費もかからないし。

ただすべてが悲しかったのよ…なんか1日1,000円くらい「ドンマイ、がんばれ」の見舞金が欲しかったよ…

体調管理不足といわれれば、すべてはそれまでですけど。

期待を裏切らない母が起こした笑えないコント

ほんで、これはコロナとかあんまり関係ないことなのですが…

知ってる人は知っている、うちのミラクル母ちゃんがとんでもないアクシデントを起こしたので、ついでに書き残しておきます。(許可取ってないけど)

母の名誉のために先に言っておくと、基本的には頼もしい母なのです。料理上手だし、洗濯はもちろん、掃除も毎日すみずみまで、働きながら家のこときっちりしてるし、マナーや作法もわきまえていて尊敬しています。

ただ頻繁にたまに「んんんなんでぇっ?!」という事件を起こすだけで。

なんてったって、玄関の鍵が開かなかったんだもの。

診察の間、母は一旦私の自宅に戻っていたから、問題なく開け閉めできていたはずなのに。

そんなこと、逆にどうやったら起こせる?

診察が終わった連絡を聞き、迎えに来てくれたのですが(まじで激近だしサッと帰ったほうが早いから大丈夫だと何度も断ったのに)、二人で戻ると、鍵がビクともせん。

よりによってこんな時に?
コントかよ、ウケる。
いや、ウケないけどウケるしかないんよ。

右にも左にも回らん、押しても引いてもだめ、にっちもさっちもいかないので、管理会社に連絡し、業者を待つことに。

実家で待つか?と言われたけど、むやみに菌を持ち帰るのもあれだし、もう少しも移動したくなかったので、母が乗ってきた車内でじぃっと待つことに。

結果、原因は母が換気扇フル回転にしたまま外出したことで、室内の気密性が上がり開かなくなったとのこと。2時間足らずで中には入れたものの、みんなぐったり。

せっかくの休みを潰して面倒みてくれてる母には悪いけど(だから…あれほど…家で待っとれと……!)と心の中で思っていたら、

母がヘラヘラと「ごめんねぇ〜おとなしく家におればよかったねぇ〜🤭テヘッ」って。

……………ッッスゥゥゥゥゥウウウウウーーーーーーーッッッ!!!

いろんなものを飲み込んで、渾身の低い声で一言「お"ぉん!!!!🤨」とだけ返しました。

このあとも、車のカギ紛失疑いを起こしたり、スマホを忘れて帰ったり、裏切ってほしい期待にちゃんと応え続けてくれた母ですが、名誉のためにも晒すのはこのエピソードだけにします。

てかこれ以上思い出すと、普通に私もげんなりする。

母のこんな話ならいくらでもあるんですよ。いつか許可取って何か形にして残してあげたいくらい。

いつも私が気づいてフォローしてあげれるわけじゃないから…お母ちゃんしっかりしてくれ…頼むぜ。

【療養編】身も心もむしばむ忌まわしい病

日替わりコロナ定食

発症した日がてんやわんやすぎて、そこからは主に食って寝て食って寝て、推しを思い出して悲嘆にくれて、しかしてないのですが、一応コロナの症状もサクッと振り返っておきます。

サンプルは多いほうがいいかなーって。

私の場合、症状はまさに日替わり定食でした。

頭痛は少しだけ尾を引きましたが、あんなに苦しんだ高熱と足のだるさは、薬のおかげか1日で終息。

次に襲ってきたのは喉の痛みでした。「コロナと言ったらボクでしょー!😉」と言わんばかりに、ほんの少し咳も携えて嬉々としてやってきました。

とはいえ、それも2日弱で収まり、やってきたのが鼻づまり。かめどもかめども引かぬ鼻&水。

そしてオジイかのように、いつまでもスッキリしない痰のからみ、さらにある日突然現れた、めちゃくちゃに痛い口内炎(コロナ関係ないやろ)。

もうこの辺からどうでも良くなってきた私。

なすがままに、日替わり定食を受け入れ、ようやく元気が湧いてくるようになったのは、10日ほど経ってからのこと。

いや…薬5日分て…全然足りんかったやん…

結局電話で再診してもらって、追加の薬もすぐ届けてもらえましたが、万が一、罹患した場合は、みなさん薬多めにもらっときましょうね。

再診どうしたらいいんだろ…と考えることすら、しんどいんだから。

気は病から

十分ここまで長々と書いてしまったんだけど、ちょっと最後に、一番つらかったメンタルの話もさせてよ。

推しの舞台に行けなくて、とにかく気が狂いそうだったのはもちろんのこと、ずっと気が滅入って仕方ありませんでした。

病は気からとよく言うけれど、その逆もまた然り、気も病からなのよ。

もはや感染を完全に防ぐのは無理とは言われるものの、やっぱり自分の体調管理不足を責めて落ち込むところはある。

先日はこんなことを書いたけど、派遣の事務仕事だろうがライティング案件だろうが、手間や迷惑をかけたことに変わりはないし。

あとは推しの遠征に合わせて、会う予定だった人や、旅行もキャンセルしたんだから、各方面の友だちにも申し訳ない気持ち。

極めつきは、ずっとサポートしてくれた母。

休みを返上して、仕事がある日は終わってから、毎日ご飯や必要なものを持ってきてくれて。

娘なんだから当たり前と言ってくれるけど、やっぱり余計な負担をかけてごめん、という気持ちになるよね。

陽性と診断された日、身の回りの諸々を終えてくれた母が、帰る前、布団でぐったりする私の頭を撫でたとき、小さい頃の感覚が蘇りました。

「何かあったらすぐ連絡してね」と言い残し、出ていく母を見送る間も、作ってくれたおかゆを食べる間も、こみ上げるものがありました。(とか書いてたら、またちょっと画面が見えなくなってきたや)

コントのようなアクシデントをよく起こすけどさ、やっぱり母は母なのよね。

年末年始は実家で母孝行しようと思います。

父は………うーん…心配のLINEだけだったから、まあいいか(笑)

つらつらと長く書いてしまいましたが、つまるところ、みんな、健康でいような。

そして「寝たら治る」が通用しないこともあるって、受け入れような

メリークリスマス。

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