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アラサーは日本酒を語れるようになりたい|Osakeテラピースクール参加レポ①

みなさん、日本酒好き?

私はだぁいすき!

最近、クラフトビール熱がきてたのですが、先日友達と「西条の酒蔵巡り」をして、また日本酒熱が再燃しました。

西条とは広島県東広島市にあり「日本酒のまち」と呼ばれ、観光地としても人気なのですが、そこで立ち寄った「亀齢酒造」にて教えていただいたのが、タイトルの『Osakeテラピースクール』

日本酒に興味を持つ人を増やそうと、女性向けに開催するスクールだそうで、最初は「ふぅん~」と聞き流していた私。

でも「3,000円の参加費はかかるけど、試飲もあるし、おみやげでお酒もついてくるので・・・・・・・・・・・・・・・」ということばに「!!!」

…もちろん参加することにしました。

そしてそれが想像以上に太っ腹で、とっても楽しかったので、みなさんにもシェアしたいと思います。

Osakeテラピースクールとは

そもそも、Osakeテラピースクールとは。

広島だけで行っているものではなく、もとは東京から発信されたのだとか。

私が参加したものは、広島県酒造組合が主催で「ココロ・カラダ・キレイ」をテーマに、日本酒の基礎知識や、美容・料理との相性等を学べる、女性限定のスクール。

てっきり若者を取り込もうと最近始めたのかな、と思っていたのですが、なななんと20年も続けられているそう!

コロナの影響で2年お休みしていて、今回やっとの思いで開催できたのだとか。お酒への下心満々で参加したのに、そんな貴重なタイミングとは…

運営スタッフさんには、西条はもちろん、呉や庄原など、県内の酒蔵からたくさんの方がいらっしゃってました。(なかには、こないだ西条の酒蔵を巡ったときにお見かけしたお顔もちらほら…)

第1回 日本酒入門と基礎知識

ということで、早速内容に入ります。

全3回のうちの、第1回の今日は「日本酒入門と基礎知識」をテーマとして、基礎知識、利き酒、料理に使う日本酒の3本柱でした。

それはもうてんこ盛りの内容で、全部は書ききれないので一部抜粋でお伝えします。

日本酒の基礎知識

まず何と言っても基礎知識から。

配布されていたパンフレットの内容を基に、純米酒や吟醸などといった日本酒の分類、ラベルに書いてあるのは何なのか、忘れちゃいけないやわらぎ水(耳が痛い!)のことなどを解説してくれます。

純米や大吟醸、本醸造など、みなさんも聞いたことはあるのではないでしょうか?

私も、ことばこそ聞いたことはあれど、「吟醸とついたらなんか高そう」とか、「+は辛口で-は甘口かな」みたいなざっくりイメージでした。

日本酒はお酒を飲める歳になってからずっと飲んでいるというのに…アラサーになるまで大して何も知らなくてごめんね…という気持ち。

今回スクールでは、

  • そもそも日本酒は「特定名称酒」「普通酒」に分かれること。

  • さらに特定名称酒のなかでも、「純米酒」とそうでないものに分かれること。

  • その基準は米と米こうじに加えて、醸造アルコールが含まれるかということ。

などなど「日本酒とはなんぞや」の基礎から教わりました。

こないだの酒蔵巡りで見かけた、生酒とか原酒といった言葉も出てきて「うわ~あのときちゃんと知っていたら、もっと楽しかっただろうな~~」なんて。

でもこの後の利き酒と料理にそわそわする私は、耳を傾けつつ分かったようで分からないまま…。(おい)

お家でパンフレットをゆっくり読んで、ちゃんと復習します。

いよいよ利き酒タイム

そしていよいよ利き酒タイム…
あ、そうだ、その前に。

冒頭でアルコール体質判定のパッチテストもやったんですよ。

全然飲めない族か、ホントは飲めない族か、飲みすぎ注意の「危ない族」か分かるやつ。

「強くみえるだけで、ほんとは弱いの///」と自覚している(というかそうであってほしいと願う)私の結果を、ビフォーアフターで載せますね。

まずはパッチ貼りたてのビフォー。

肌の薄いところにペタッと貼ります

色見本の右側にアルコールが含まれたジェルが貼ってあり、そこの肌が赤くなるとちょっとお酒弱いね、と判断できます。

では、アフター載せますね。よいしょ。

拡大して??赤いなと思った人は即教えて??

………ッ

はい!!!問題ないでーす!!!
ぐびぐび飲みまーす!!!危ない族でーす!!!

…チッどうせ私は、か弱くなんかねぇですよ。

ということで、先ほど教わったうち「大吟醸」「生酒」「本醸造」「純米酒」の4種類を試飲させてもらいました。

こんな感じ。

日本酒のテラピー効果、ありがたい免罪符

さすがお酒のスクール、利き酒のステップも教えてくれます。

みなさんご存じですか?

いきなり飲まずに、色→香り→口で転がした味→喉を通るときの味、という順で味わっていくそうです。

そして、大事なのはスピード。ぽんぽんぽん、と続けて飲むこと。

でないと「あれ?これはどれ?あれもこれも一緒のような…?何が違う…?」となってしまうから。

…たしかに。

ふむふむなるほど!と理解して飲み始めるも…

そうは言っても素人の私にはやっぱり「なんか違う」ということくらいしか分かりませんでした。

  • 大吟醸はフルーティーな香り!

  • 生酒はちょっと変わった香り!(なんかね、調味料とかキッチンで嗅いだことある系の香りだったけど…思い出せなかった)

  • 本醸造は好きな香り!

  • 純米酒はサラサラで飲みやすい!

この程度の感想が限度😂

さらに事前に言われていたのに「あれ?これは?あれ?こっちか?」と行ったり来たりするもんだから、案の定途中から何が何だか分かんなくなりました(笑)

まあでも、誰しもいろいろ飲んでいたら分からなくなるものよね。

さあ、口をリセットさせたいとき、みなさんはどうしますか?やっぱりお水?

私もそれが一番だと思っていました。
ところがどっこい!(古っ)

お酒と一緒に配られたのは、なんとお豆腐!

曰く、味付けもなにもないお豆腐が、一番お口をリセットしてくれるんだそうです。

もちろんお豆腐の味や香りはほんのりあるんだけど、口に入れてみるとたしかにさっき飲んだお酒がスルッと拭い取られるのです。

だから、お豆腐が一番のお酒のアテとも言われるんですって~~!これはまじで目から鱗でした。

そして、もう一つ別の豆知識。

日本酒のおちょこって、底に藍色の二重丸が書いてありますよね。

先ほどの写真にも(少し分かりにくいですが)カップの下に、青い二重丸が書いてあります。

私はあれ、伝統的な柄なのかなと思ってました。
でもちゃんと意味があるんですって!

あの藍色の二重丸は「じゃ」といって、日本酒の透明度をはかるためのものだそう。

たしかに、日本酒って全部おんなじ透明ではなくて、黄味がかったものやにごったものなどいろいろありますよね。

それらの違いがこの「蛇の目」によってはっきりはかれるのだとか。

藍色は黄味がかった色と補色の関係になるため、よりはっきり見せてくれるらしいですよ。

色にもちゃんと意味があるんですね~~~。

こういううんちくを聞けると、お酒の勉強してる感じがしてよりテンションが上がります。

料理に使う日本酒

ここまででも十分盛りだくさんですが、最後にもうひと目玉。

美酒鍋びしゅなべ」って聞いたことありますか?

広島県の郷土料理らしいのですが、お恥ずかしながら地元民である私は知らず…

こないだ友達を西条に案内するから、と食事処を探したときに、初めてその存在を知った程度でした。

なんとそれが、実食できるとのこと!わーい!

テーマとしては「日本酒は飲むだけではなく、もちろんお料理に使っても美味しいんですよ」というお話。

きっとみなさん普段のお料理に使うのは「料理酒」と書かれたものではないでしょうか。私もそうです。

でもあれって実は塩とかいろんなものが入っていて、純粋なお酒ってわけじゃないんだって!しらなかったー!(実際帰ってラベルを見てみたらたしかにそうでした…)

だからこそ「日本酒を使ったお料理は全然味が違うんです!」と熱弁するスタッフさん。

ということで、さっそくスタッフのみなさんが目の前で美酒鍋を作ってくださいました!

お肉の香りだけでお酒イケるけどな??

材料は、豚バラや鶏肉に砂肝、そしてたっぷりのお野菜、こんにゃくや厚揚げなど。調味料は塩、こしょう、日本酒のみです。

お肉を炒めてお野菜を重ね、最後に日本酒を回し入れて強火で蒸し焼きにします。

これがしなしなに減るのよ

そして大切なポイントは、日本酒を回し入れたら「絶対にいじらない」こと。せっかくお野菜からでる水分やうまみが、全部飛んじゃうんだって。

強火でごうごう炊かれるのを見ていると不安になりますが、「ここで混ぜたらただの野菜炒めになりますからね~、我慢我慢」とスタッフさん。

なるほど、たしかに。

みんなでじぃっと見つめていると、日本酒のアルコールが飛びはじめて、部屋じゅうがとってもいい香りに包まれます。

さらに、待っている間、お食事用にまた別の日本酒も用意されて…もうよだれごくり🤤って感じ。

「よし、こんなもんでしょう」と取り分けていただき、いざ実食。

待ちきれずにお酒飲んで減っとるがな

………ひとことで言うと、

「こりゃあ、酒がすすむわ!」by 危ない族

です。伝わった???

あんなにシンプルな調味料なのに(見た目もシンプルでしょ!)、お野菜やお肉のうま味がギュッとつまってて本当に美味しいんです。

しかもお野菜たっぷりだから、罪悪感なくばくばく食べちゃえる。

少しだけ底に残った煮汁を飲んでみると「ふわ~~まだまだすすむ!こわい!」と日本酒ぐびぐびアゲイン。

そしてその間もスタッフさんは、飲む以外の日本酒の使い方をいろいろ説明してくださいました。

干物を焼く前に日本酒スプレーとか、日本酒風呂で老廃物ドバドバとか、松の木にかけてもいいとかとか…

正直、飲む以外に使うなんてもったいない!と思っていたのですが、そこまで万能と言われると好奇心のほうが勝つわけです。

何も開けたてじゃなくて、飲み切れなかった分を使えばいいんだもんね。

それに、ひとり暮らしだと特に、酒瓶を買う時ってちょっとためらいませんか?

「飲み切るまで何日かかるだろう」「その間に劣化したらもったいないよな」「ていうか口に合わなかったらどうしよう」なんて。

実際私がそうで、なかなか日本酒は手が出せなかったんですが、これだけ活用できるならいろいろ買っても怖くないなって、背中を押されました。

そんな話に耳を傾けつつも、美味しくひたすらもぐもぐしていたら、空になったグラスに、スタッフさんがお酒のおかわりを注いでくださいました。

恥ずかし///(でも他にもおかわりしてた人いっぱいいたから…いいんです…)

そんなこんなで、盛りだくさんのOsakeテラピースクール第1回は終了。

たくさん知ってたくさん飲んで食べて、まじで「ココロ・カラダ・キレイ」になったと思う。

そして、帰り際にはお目当てのおみやげ(!)の日本酒を、なんと2種類も!いただきました。太っ腹すぎる…。

「西条鶴」と「藤井酒造」のお酒

飲んで味わったあとは、美酒鍋も作ってみようと思います。楽しみ~!

みなさんも良かったら、これを機に日本酒の道を開拓してみませんか??

美酒鍋のレシピもそっと置いておきますので、気になる方はぜひ作ってみてくださいね。

次回のOsakeテラピースクールは6月。また参加レポも書きたいと思います。

さあ、今日はたくさん日本酒飲んだから、しっかりお水を飲んで寝よ。

ではでは次回もお楽しみに~~!

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広島酒造組合の公式サイトでも、Osakeテラピースクールの模様がアップされています。過去のイベント一覧もありましたので、興味ある方はぜひ。

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