見出し画像

ちょ、ごめん。東京きらい。

東京が好きな人、好きで住んでる人、愛すべき故郷である人、ごめんなさいね。

まあ、好みは人それぞれよね、とふわっと受け止めてくれる人は読んでくれたら嬉しいです。

公共の場で、ここまで明確に「きらい」と言うなんて、良くないよね、わかる。

田舎娘が都会のデカさ、人の多さに見事打ちのめされたわけなのですが、何が私にここまで言わせるのか。

それはね。




……コインロッカー空いてなさすぎ!!!

はい。年の瀬を前にして、しょうもないオブザイヤー獲っちゃったかな。まあ聞いてよ。

新幹線まで時間があるから少し観光しようと、事前に調べたロッカー各所を巡るも、空きなし。

駅の手荷物預け所はもちろん、大丸のそれにも行ったけれど、どこもキャパオーバーで受付停止。

そんなことしてたら、気づけば1時間も駅構内をぐるぐる歩き回ってたんですよ?

なんなんこれ…人と荷物の量とスペースが全然見合ってないやない…なんて非合理的なつくりなの…壁面全部コインロッカーにしろよ…

と、腹の底からイッライライライッライラしちゃって。

しかも、こうみえて(?)どちゃくそせっかちなので、その途中に歩くのが遅い人や上手にすれ違えない人に遭遇して、さらにンンンンッッ!

なんて気性の荒い田舎娘だこと。

シミュレーション通りなら10分程度で預けて、皇居周辺を散歩しながら近代美術館にでも行って、戻って少しお茶休憩して帰る予定だったのに…

実際は1時間以上かけて預けて、駅を出て歩き出すもすぐ力尽き、皇居前広場のベンチでボーッとして、結局時間もなく十数分で戻って茶をしばき…

てか、これなら荷物を預けた意味なくね?

だから「こんな街、大っきらいだ!」「寄ってたかってたくさんの人が狭い場所に集まって…バカなんじゃないの?!(それはあんたもやろ、という話)」と思っちゃったわけ。

つまりは結局、心の余裕の問題なのですよ。

というのも、東京には連泊していて、その間は観光の予定はがっちり固めず、時間にもさほど縛られていませんでした。

時間にも心にも余白があったから、未開拓の観光地も、友人との再会も、段取りや効率を気にすることなく、純粋に目の前のことに集中して楽しめた

実際、1時間以上コインロッカー難民をしたあとも、楽しく味わえたことはたくさんあった。

人(と荷物!!)でぎゅうぎゅうの東京駅とは打って変わって、皇居前の広場では子どもたちがきゃあきゃあ伸びやかに走り回ってて。

その両脇には、秋の昼下がりの陽の光に照らされてきらきら輝くいちょう並木があって。

ポカポカの太陽と少しヒンヤリした風にあたって、そんな光景をボーッと眺めるのは、結構心地よかった。

駅にもすぐ戻ったけど、ひと息ついたのはとらやのカフェで、普段はあまり食べない羊羹と煎茶に癒やされたし。

東京という大都市相手に、勝手に一人ぷりぷり歯向かって、無駄に疲れた心と身体もほぐされたわけです。

詰め込もうと思えば美術館も行けたけど、それを諦めた代わりにできた時間が、そのまま心の余裕になってゴキゲンも取り戻せたわけです。

だから安心してください。

新幹線に乗る頃には、ちゃんと「まあ、東京もたまに来るには良いね」になってたので。

住むには苦手だけど、街としては好きヨ。たぶん。

…まったく、気分屋な田舎娘だこと。

さてさて、実は今後も遠方に行く予定が続くので、明日からまた頑張って働かねば。

かぁ〜〜無尽蔵の体力とお財布ほしいね〜〜!

この記事が参加している募集

#今こんな気分

76,230件

サポートは言語化力を豊かにするための、推し活資金にさせていただきます💃🎤