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創作論を語る作家は有害か?

こんなポストが、𝕏(旧Twitter)に流れてきました。

「『どの社からも距離をとられてるのに創作論を語る作家にならないでくださいね』と新人さんに話しました」みたいな編集さんの投稿、仮にそのような作家さんがいるとして「それを引き合いに出すこと」さらに「それを引き合いに出したことをSNSで話すこと」の意味って何なんだろう? 
そこには暗にそれらを揶揄する意味合いがありはしないだろうか? おそらくそれは美談ふうに見せかけた「からかい」であろうと思う。その自覚がないところが非常に醜悪に感じる。仮にあらゆる社から距離をとられている作家がいたとして、その作家がSNSで創作論を語るのは間違っているのだろうか? 他人に「負け組」のラベルを無意識で貼ることは、かなり人生のダイナミックさを知らない平坦で安全な道を歩いてる平和ボケ思考だろう。
ときに作家は、一読者や一フォロワーの悩める姿をみて、自分なりの方法論を紹介する場合もあろうし、それが結果的にバズってしまう場合だってあるだろう。それをみて、どこかの編集さんが「ああ、あの作家売れてもないのに創作論を」と思ってるかどうかなんて、たぶんその作家さんは思いもしないしどうでもいいと思うんですね。
それと、まず新人作家相手に対する指南として、そのアドバイスはそもそもほぼ何も意味がない。そんな指南をするくらいなら、売れている作家がどういうことをしているのかを話したほうが意味があると思う。

https://x.com/millionmaro/status/1816904559136243970


①的確な指摘

出版社がそんな、「誰からも相手にされていない」とか、横並びのハズもなく。雑な話ですねぇという感想。

そもそも、出版社や編集部に相手にされないのは、売れてない作家だけです。
性格に難があろうが締め切り破りの常習者であろうが、売れてる作家は前科者でも起用するのが、出版社や編集部です。
どんなに品行方正でも、売れてない作家は起用されづらいものです。人柄が、チャンスを多くしてくれる面はあるにしても、です。

以降の連続ポストも、非常に的確な内容なので、転載しておきますね。

逆にどうですか。新人編集さんに「こういう編集さんにならないでくださいね、と話しました」なんて語っている投稿があったらどうなんでしょうか。本をつくる者同士、直接つながる者以外に対する敬意も大事だと思います。あと、最後ですが、くだんの言説はあまりにも結果論にあぐらをかいてますよ。

https://x.com/millionmaro/status/1816909854608621881

これ、「もともと売れてる作家の担当についてるだけでゼロから爆売れ作家作った実績もないのに編集論を語る編集者にならないでくださいね、と新人編集に話しました」とか言ってる作家とほぼ同じなんですよ。編集論は誰にでもあるでしょ?

https://x.com/millionmaro/status/1816950513700852033

各々が、各々の立場で奇跡を起こす。作家も編集も博打うちじゃないんですか? 博打うちが結果論を話してどうするんですかね

https://x.com/millionmaro/status/1816952068730683696

ていうか、社風だと思われないためにも、同じ社の人はちゃんと発言したほうがいいと思いますね。

https://x.com/millionmaro/status/1816953865473851458

もう、出版社や編集部を経由せず売れる作家がこれだけ出ている時代に、この編集者も感覚もズレているなぁ…というのが、正直な感想です。

個人的に思うことを、書いてみたいですが……。
以下有料とします。大した内容ではないので、興味がある方だけ、どうぞ。


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