泣いた作品の話

どうも~千夏です。
今回は自分が読んだり、観たりして泣いた作品について話します。









※ちょっと間を開けたのは記事を読む前にこの文を出さないようにするためです。


自分が今まで泣いた作品は全部で4つしかありません。
泣いた順に書きます。

そのうちの1つは、教科書に載っていた名作、
中島敦の「山月記」です。
4つの中で、最も泣いた作品です。

今思えば泣きどころどこなんだ?って感じがしなくもないんですけどね~
当時(高2)はなんと、作品を読みながら号泣しました。

泣いたところは虎になった李徴りちょうがなぜ虎になったのかを旧友の袁傪えんさんに語る場面ですね。

人との交流を絶ち、独りで詩を書いて成功しようとした李徴。
やがて欲望の塊を自分の中で処理できず、猛獣になってしまいます。
そんな彼が人間不信になって助けてくれる人の助けを断ち切って、殻に閉じこもっていた自分と重なりました。
感動の涙ではありませんでした。
大いに反省して号泣したのです。

次に泣いたのは「こもりびと」という8050問題をテーマにしたNHKのスペシャルドラマです。

こちらも山月記と同じで主人公の自分語りで泣きました。

姪に心を開き自分語りをし始めたところから泣いて、

「俺はそんなに生きてちゃいけない?!」


というお父さんへ本音をぶつける場面で号泣。
顔グチャグチャです笑

引きこもった経験も就活も社会に出た経験もまだありませんが見た頃居場所全てに常に息苦しさを感じていました。

こもりびとは特別な人の話じゃない。
誰でも抱えている社会の生きづらさについての話だ。
そう思いながら泣きました。

山月記の時は、追い詰められていた時期だったのでここまでどんなふうに思って泣いたかわからないところがあるのですがこもりびとの頃はある程度冷静さも戻っていたのでそこまで情緒不安定ではないのに泣くなんてよほどリアルだったんだなぁと思います。

3つめからは号泣というほど泣いたわけではありません()

3つめは「君に捧げるエンブレム」です。

パラリンピックで車椅子バスケにハマったのがきっかけでティーバーで夏休みに観ました。

この話はサッカー選手だった人が事故に遭い車椅子バスケの選手になるという内容です。


原作は今年のパラリンピックのチームでヘッドコーチを務めた京谷和幸さんの話ですが、
大まかな内容(事故の時期、元サッカー選手、実家が室蘭などの設定)はそのままで、性格はフィクションです。
婚約者・未希の手帳の内容が明らかになる場面、強いチームを目指して奮闘する主人公和也が自分の欠点に気づかず孤独になってしまう場面、
そんな和也を記者が励ます場面。

何度も泣きました。(何度も観たくなって3回見て全部泣きました笑)

こうやってあげているうちに気づいたんですけど自分は、登場人物に人間らしさを感じる現実的な場面で泣くんだなと思いました。


最後は泣くことが定番となっている(?)作品「君の膵臓をたべたい」です。

正直、広告や周りがいうほどは泣かなかったなぁ…。
タイトルの意味がわかる場面で泣きましたが、涙一粒流れるかどうかでしたね…。

この作品は好きなんですけど、
どうも「この作品は泣けるよ」と言われたり、広告に書いてあるのを観るのが好きではないみたいです。

「泣ける=感動」とは限らないし、
泣かなくては行けないかのような圧を感じるからです。
そもそも「泣ける」って「泣くことができる」という意味ですが、泣くために作品を観ているわけではないのでその表現自体が苦手なんですよね。
そのため「泣きました」とは書いていますが、
決して「泣けました」とはこの記事では書いていません。
 
ここに上げた作品で読者の方が泣くことは保証しませんし泣かなくても素敵な作品に出会えればそれでいいんだと思います。


もしよろしければコメントでどんな作品のどんな場面で泣いたか教えてほしいなと思います。
(もちろん泣いた作品があれば感動以外の「泣いた」でもOKです!)

ではまた~