保育園が休園!14日間を乗り切った「ワンオペ育児×在宅勤務」のタイムスケジュール
今日でようやく、14日間の保育園の休園期間が終わりました。
幸いなことに、我が家はみんな、風邪もひかずに健康。
それでも、元気のあり余る3歳と5歳の息子ふたりと、1日中まるまる過ごすこと。その上、仕事までこなさなくてはならないこと。平日の日中は夫は会社へ行くので、ほぼワンオペです。ああ、大変でした…。
私はフリーランスではありますが、締め切りは毎日怒涛のように押し寄せます。クライアントに「休園なので、あと数日待ってください」というのは絶対無理。フリーだからこそ、仕事がなくなる危機に毎日晒されています。
しかし大変ではあったものの、なんとか仕事の締め切りは守ることができました。クオリティも自分としては納得のものを出せたし、家族みんな元気でこの期間を乗り切ることができました。
ではどのように休園期間を送っていたのか?私なりの過ごしかたをまとめてみたいと思います。
子どもが在宅でできる/できない仕事に分ける
まず私が考えたのは、仕事をふたつに分けること。子どもが在宅でもできるものと、できないものに。
私も最初はそう思っていました。たしかにそういう仕事も多いですよね。
私の仕事はほぼデスクワーク。その中でたとえば「企画書を書く」という仕事は、一見、子どもがいるとできなさそうな仕事です。でも実はこれ、いくつかの工程に細分化できるんです。
このうち、①や④は、家の中や公園で子どもを遊ばせながら、電話やチャットで確認できたり。②のメモも、思いついた時にスマホに書けます。③の参考文献は、子どもと図書館や本屋へ行くついでにできたりも。
こんな風に考えると、太字になっている約半分の作業は、子ども同伴でもできる可能性があることがわかります。
実際に私の仕事を分けてみると、こんな感じです。
近所にある施設での手続き系作業や事務作業は、子ども同伴でもできそう。また資料探しやアイデアのメモなど、クリエイティブ系仕事の下準備系作業もやりやすいです。
落ち着いた環境で集中して考えなければならず、パソコンが手元にないとできないクリエイティブ系の仕事は特に、子どもが横にいると難しいと思いました。また対面での打ち合わせも難しいので、仕事でお世話になっている方には、オンライン会議をお願いさせてもらいました。
そして子どもがいてもできる仕事・できない仕事を、1日のスケジュールの中にパズルのように入れこんでいきます。実際、どんな流れで過ごしていたのか?ある1日のスケジュールを、ここからご紹介していきます。
ワンオペ育児×在宅勤務の1日のスケジュール
5:00AM
クリエイティブ系の仕事を進める
この休園期間中、私は毎晩10時頃に子どもと一緒に就寝。すると自然と、毎朝5時くらいに目が覚めていました。
起きてすぐは、私の仕事の要である、クリエイティブ系仕事のゴールデンアワー!
この時間に出たアイデアはなんだか成功しやすいし、多くの方に読まれたnoteも、早朝に書いたものがほとんど。子どもの起床時間というゴールが間近に見えているので、自然と作業がはかどります。
目標としてはこの時間に、次の日の締め切り案件を提出できるように進めました。そうすれば万が一予定がずれた時も、心身の余裕が違います。
私が焦ると、子どもにイライラしてしまいやすいので、この時間の作業効率はめちゃくちゃ大事でした。
7:30AM
子どもと簡単な朝食をつくる
そうして、子どもが起きてくる時間に、いったん休憩!
ちょうど脳が疲れてきたところなので、朝食づくりをします。この日は前日に「朝起きたらフルーツジュースをつくろう」と約束していたので、スイカジュースもつくりました。息子はミキサーのボタンを押す係です。
保育園に行く日は焦りがちですが、休園中は時間がたっぷり。普段できなかったジュース作りにも、チャレンジできました。
子どもは朝グズグズすることが多いのですが、「卵割ってみる?」「お味噌汁いっしょに作ってくれる?」と誘うと、パッと気分を変えて手伝ってくれたりも。(もちろんノッてこないことも往々にしてあります)
9:00AM
ドライアイスが息子に娯楽、私に時間をくれた
「ピンポーン」
朝ごはんの片付け中に届いたのは、宅配サービスのパルシステム。届いたものをしまおうとすると、冷蔵物の上にドライアイスがあることを発見。
すぐにお鍋に水に入れて、ドライアイスを浮かべると・・
ドライアイスから、ぷくぷくとけむりが出てきて、息子たち興味しんしん。私もよく、子供の頃に夢中になったやつです。ずっとその様子に釘付けになり、けむりをながめたり、水に指を入れたりして遊んでいました。
実はこの間、30分近くも仕事することができたんです!早朝にやり残したパソコン仕事を、ここで片付けることができました。
さりげなく知識を教えられるのもポイント。
しかーし、私が30分集中して気づけば、テーブルや床がビシャビシャになっていました。でも仕事させてもらえただけ十分。ついでにテーブルや床を拭けたので、まあ良しとしましょう。
10:00AM
困ったら親子で水に入るべし
そろそろ、家の中に飽きてきた子どもたち。
「つまんなーい」を繰り返すので、暑いけれど覚悟を決めて、近所の公園まで自転車で出かけます。そこは膝下のくらいの高さの池があって、子どもたちは何時間でも遊んでいることができます。
私もこの間、ちょっと休憩。ぼんやりアイデアを考えたりしながら、息子たちを見守ります。そして私も時たま、足に水をつけたりして涼めます。物理的に涼しくなると、暑さでイライラしがちな気持ちも落ち着きます。
11:30AM
公園でランチ&電話用事を
水遊びに疲れたタイミングで、「お昼買いにいかない〜?」と子ども達を誘い、近くにあったキッチンカーでランチを買いました。
暑い中、目をとじてタコライスを食べると、ここはハワイのよう。どこにも行けないワンオペの夏、妄想だけは自由にさせて!(笑)
公園でお昼をすませると楽ちん。子どもたちも体力を使ったからか、ピクニックみたいで楽しいからか、よく食べてくれます。
ランチの後は、100円均一で買っておいた大きなシャボン玉が大活躍。子ども達が夢中になっている隙に、私は電話用事をすませます。
イヤホンをすると、ハンズフリーで電話ができるので便利。ベンチに座りながら、考えたことをスマホにメモしたりもできました。
12:30PM
役所で確認・振込作業を
そろそろ公園にも飽きたところで、近くの役所へ。税金にまつわることを係の方に確認し、併設された銀行で法人の税金をお振り込みしました。
その間、子どもたちにはそばにあるキッズコーナーへ。おもちゃはひとつもないのに、兄弟ふたりで楽しくすごした様子。帰り際、「ママーまたここであそびたいー」と言う息子でした。
13:15PM
図書館に寄って資料集め
帰り際に立ち寄ったのは、図書館です。ここで息子の絵本を借りるついでに、私は仕事の資料集めをします。1回10冊も借りられるので、図書館にはとてもお世話になっています。
息子たちに急かされてパッと借りて、参考にならなかったとしても、無料なので助かります。
15:00PM
会議中は、テレビを観てよし!
そうして15時からはドキドキの瞬間。クライアントとの打ち合わせです。
子どもたちはこの間、テレビを見て休憩していてもらうことにします。ふだん保育園だとお昼寝の時間があるのですが、家だと寝てくれない息子たち。ここで休ませる作戦です。
会議が終わると、こんな様子になっていることもしばしば。散らかっても気にしないのは、在宅勤務×ワンオペ育児の鬼の鉄則です!
16:00PM
ホットケーキミックスでおやつタイム
会議で頭をつかって疲れたので、甘いものが欲しくなりました。
「ドーナツ作らない〜?」と、テレビから子どもをいったん引き離す作戦もかねておやつタイムに。
休園中に重宝したのは、ホットケーキミックス。なんてったって簡単なので、お菓子作りがあまり得意ではない私にも、気軽にドーナツやパウンドケーキが作れます。
この日ドーナツが食べたくなったのは、み・カミーノさんのこの記事を読んだから。読むだけであたたかく、幸せな気持ちになれます。
18:00PM
冷凍食品&ミールキットは心のお守り
夕飯の準備を考える時間に。こんな時、ふだんだったらありもので料理することが多いのですが、ワンオペ育児中はミールキットや冷凍食品がめちゃくちゃ重宝しました。
夫が帰宅後、私の仕事中につくってくれた海老しゅうまい。
これも夫が10分で作ってくれたミールキットの八宝菜。
私は冷凍食品やミールキットは「まずそう」「そのわりに高そう」という偏見を持って買わずにいたのですが、最近のはめちゃくちゃ進化していることに気づいたのもいい発見!おいしいし、何より心の安定剤になります。
私は国産食材が多い、パルシステムのものを愛用。
19:30PM
ゲーム方式でお片付け
「部屋が散らかっていても気にしない!」とは言いつつ、部屋が整頓されていないと気が休まらない性格の私。息子たちが散らかした小さなおもちゃを片付けるため、使えたのは紙コップ。
「よーし、誰がたくさん集められるか競争しよう!」
そう言って片付けをスタートすると、勝負ごとだと燃える息子たちは、我先にとブロックを集めてくれました。最後は紙コップにたくさんブロックが集まった人が優勝というシステムに。みんなで集めると早い早い。
そうしてお風呂に入れ、歯を磨き、絵本を読み、9時前くらいに息子たちは就寝。この日もなんとか、1日が終わりました。ふう、お疲れさまでした。
知らなかった子どもの成長が見えた
この休園期間を振り返ってみると、とっても大変ではあったのですが。私にとって、忘れられない14日間になったのも事実でした。
息子たちの、知らなかった成長を見れたから。
たとえば長男は、大変そうな私や弟の様子を思いやり、自分なりにできることを考え行動に移せることを、私はこの期間中に知りました。このエッセイに書いた内容が、まさにそれです。
次男は次男で、こんな事件が。
公園の池で遊んでいると、小学生の体格のいい男の子から、水をかけられてしまいました。すると次男は自分より2倍は大きい子に向かって、「やめてよ!!!」と大きな声で叫んでいたんです。
私は思わず「やるなぁ」と関心してしまいました。自分の気持ちや意見をちゃんと主張できる強さがあって、3歳ながらすごい。その男の子はすぐに「ごめんね」と言ってくれて、こんな風に素直に謝れることもすごいなぁと思いました。普段は見れない子どもたちのやりとりを目にする良い機会でした。
私は私で、「育児が苦手」なんて公言していたけれど、案外この期間が楽しくて。「私だって2人の息子をみながら、ちゃんとワンオペ育児ができたじゃん。すごいすごい!」とちょっぴり自信になりました(笑)
夫や私の親も、仕事のない休日に子ども2人を遊びに連れて行ってくれ、その間に私が集中して仕事を終わらせられるようにチームワークを組めたのも助かりました。
子育て中はイレギュラーなことが幾度となく発生するだろうけれど、そのたびにできることを工夫しながらやっていきたい。私ならやっていけるかも?と思えた期間になりました。
今日はひさしぶりの保育園で、緊張した様子の息子たち。疲れたのか、早めに寝てしまいました。私もこれを書いたらゆっくり休もうと思います。
ではでは、また。
小森谷 友美
noteで書ききれない話はTwitterで
休園中に見た「セミの羽化」も忘れられない
育児が楽しいと感じた日のこと
この記事が参加している募集
サポートしてくださった方へのおまけコンテンツ(中華レシピ)を現在製作中です。随時お送りします!