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如果奔跑是我的人生

おすすめ度★★

久しぶりにドラマのレビューです
2024年の最新ドラマ

私がなぜこのドラマを見ようと思ったのか、それは他でもなく许娣が出演しているからです。许娣と言えば、我的前半生の罗子君のお母さん。あの演技が好きすぎて、きっとこのドラマでも面白い役どころなんじゃないかと想像したところ、ビンゴでした。

でも、私的にこのドラマのポイントはそこではなかったんですよね。
このドラマの主人公は障がい者(この表現が適切かわかりませんが、敢えて使います)になるんです。主人公は元有望なダンサーでダンス学校の先生をしていますが、交通事故で足を切断することになります。その後自暴自棄になりますが周囲の助けもあり自分の人生を取り戻していくベタなストーリーではありますが、まず中国のドラマで障がい者をとりあげられてるのを初めてみました。

私が中国で車いすに乗っているのを見たのはほとんどが高齢者です。しかも親孝行的に歩くこともできる老人に車いすをプレゼントして、公園を車いすを押して散歩しているのをよく見かけましたね。
それに引き換え車いすの方や白杖を持った方が通常の生活の中に溶け込んでいるのを見た記憶がほぼありません。街の中も決して障害のある方に優しい設計はされていません。
以前Youtubeチャンネルの和之梦で、中国に住んでいる日本人の義肢技術者の方がおっしゃっていましたが、中国の義肢のサービスやメンテナンスなど日本とはくらべものにならないほど遅れているそうです。(これも数年前の話で、もしかしたら変わっているかも)

しかしこのドラマでは主人公が義肢をつけて、自分の生活を取り戻します。
しかも最初は高額というだけで選んだ義肢で失敗して、メンテナンスやその後のケアが大事なんだというストーリーになっています。

中国変わったなーというのが、最終的な私の感想です。
中国の障がい者に対する考え方が変わってきたんだろうなということをこのドラマから私は感じ取りました。

中国にはもう5年以上行けていませんが、こうやってドラマを見ることで今の中国を感じることができるから、現代劇っていいなと思います。

他にも娘を励ますためにダイエットに挑戦する母、子供に過干渉すぎる母と母から逃げ出したい娘、彼女が障がい者となり自殺した過去を持つダンサー、認知症の母を介護するシングルのワーキングウーマン、障がい者の妻にどう向き合えばいいかわからず浮気する夫など、障害の話だけではありませんので、そちらも楽しめると思います。

あとはCGで切断後の足や義肢を撮影されているのですが、最初どうなってるんだろう、この女優さん足が不自由なのかなと調べてみたら、CGでした。そりゃそうですよね。よくできています!(語彙力…)

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