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新人教育をする管理者へ                                  サラーマンの心得 その一

あちらこちらの記事を読んだり、コメントを見ていて、 
あれ? もしかしたら新人教育の基本的な考え方や技術が  
伝わっていない様な気がしましたので、記事にしてみます。 

色々な方法があるでしょうし、それぞれの会社のカラーもあるでしょう。 
しかし、基本はどこの企業でも同じだと思います。 

自分が新人の頃、先輩や上司から受けた教育では、
新人サラリーマンとして、
一番最初に自覚しなければいけないことがありました。

サラリーマンはプロフェッショナルであることを自覚する(させる)。

サリーマンの心得 その一ですね。
具体的には、
「あなた方は、この会社で、これからサラリーマンとして働きますが、
スポーツを見るのは好きかな? 野球を見る人はいますか?」
(手をあげる、指名して聞いてもよい)
(ほかのスポーツとか将棋とかでも良いですが、はっきりプロとアマが
分かれていて年棒が公示されている野球が分かりやすい)
「あなたはどの選手が好き?」
(色々な選手の名前があがる)
「じゃぁ、大谷選手の年棒は知っている人は?」(その時々で有名な選手)
「このようなスポーツ選手の人のことをなんと呼びますか?」
(プロとかプロフェッショナルと言う回答がすぐ返ると思います)
「プロフェッショナルやアマチュアの定義を知っていますか?」
(アマチュア規定が改定されて、アマチュアでもお金をもらえるようになりましたが、年棒や定期給制ではありません)
(競技以外で収入を得ている人がアマチュアで、
競技により収入を得ている人がプロフェッショナル、
に近い回答を待ちます)
(必要に応じて、グループ協議させても良いでしょう)
「そうですね。そのスポーツでお金をもらっているのが
プロフェッショナルです。」
「では、あなた方は?」
(出来るだけ教えるのではなく、考えさせて、自覚するように話す)
「そうですね。お金をもらっている以上、
あなた方もプロフェッショナルです。」
(各人の反応をみて、自分もプロなんだなぁと思っているか判断する)
(必要に応じて、グループ協議や指名してプロ、アマについて話させる)
「お金をもらって働いている以上、
あなた方サラリーマンはプロフェッショナルです。」
「スター選手だけがプロではありません。
無名でもプロ選手はたくさんいます。
そして、あなた方も同様にプロなのです。」
「皆さんはプロの選手にはコーチや監督がいる理由は分かりますか?」
(色々な意見が出ると思います)
(監督、コーチが必要な理由は、毎回、同じ結果を出したり、
または、より良い結果を出し続けるためにいると言う回答を待つ)
「そうですね。我々先輩や上司はあなた方のコーチや監督になります。」
「監督やコーチに相談しない選手はプロとしてどうでしょう?」
(プロとして良くないと言う回答を待つ)
「よい結果を生み出せるでしょうか?」
(出せないと言う回答待ち)
「そうですね。選手と共に良い結果、さらに良い結果を出し続けるために
我々先輩や上司はいるのです。」
「今の人達はメンタルに踏み込むのは嫌いかもしれません。」
「しかし、あなた方はプロフェッショナルですから、
結果を出さなければいけないですよね。」
「そのためには、コーチや監督の指導を受け入れてください。」
「大谷選手を見てください。結果を出していますよね。」
「プロの皆さんは、各自の努力も必要ですし、
コーチや監督の指導も必要です。」
「好きとか嫌いで仕事を切り分けるのはアマチュアですよ?」
「あなた方はアマチュアですか?」
(いいえの返事が多くなるまで待つ)
「これからは、プロフェッショナルの自覚をもって働いてください。」
やり方はこれ以外にもたくさんあると思います。

この様な自覚を促す話で、
サラリーマンはプロフェッショナル
と言う自覚にたどり着かせて、かつ、先輩上司の存在意義も同時に伝え、
今後の新人教育のプラスになるようにしましょう。

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