見出し画像

はじめての入院

半年ぶりに話し出した娘は、止まっていた勉強を再開すると張り切り出しました。

しかし、勉強に取り掛かってはわからなくなり、その膨大な量に落ち込み、安定剤を飲むの繰り返しでした。

その頃というか、今になって話してくれますが、中学校に通っている間に既に幻聴があったそうです。

まさか幻聴が聞こえているなんて、私達家族は思いもしませんでした。

幻聴に誰も気付かないまま、娘は幻聴から逃れたかったのでしょう、私の目を盗み、8月には安定剤を過剰摂取、9月には処方されたばかりのレキサルティを過剰摂取しました。
「楽になるかと思った」と娘は言っていました。

レキサルティの過剰摂取の影響はとでも怖いものでした。
過剰摂取をした翌日の夜、娘の意思に反して勝手に首が曲がる、身体がえび反る。意識がある娘は捻れて硬直する身体の痛みとコントロール出来ない身体に恐怖を感じていたと思います。

直ぐに救急搬送され、市民病院に入院となりました。私も付き添いました。
入院は小児科でした。
3日間の入院中、何回も起きる硬直性痙攣。6時間置きにアタラックスPと生食の点滴を受けました。点滴が入ると痙攣は落ち着きました。
6時間経たずに痙攣が起きても時間まで点滴をしてもらえないので、娘を抱きしめて耐えるしかありませんでした。
痛みと恐怖に苦しむ娘を見ているのはとても辛く、今でも思い出すとトラウマです。

入院3日目、主治医からの勧めで通院中の病院へ転院することになりました。

まだ過剰摂取の影響でフラフラの娘を連れて通院している病院へ向かい、即入院となりました。

別れを惜しむ間もなく、娘は病棟に連れていかれました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?