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時間

  tick tick... boom!を観た。

 なんか映画観たいなと思って探していたら見つけた。最初見た時は、なんてふざけたタイトルだと思った。しかし、あらすじを見ると面白そうではないか。

 舞台は1990年のニューヨーク。ウェイターをしながら、アメリカのミュージカル界での大ブレイクを狙い作品を創作中の若きミュージカル作曲家、ジョン アンドリュー・ガーフィールド) 。ブレイクのチャンスとなる公演を目前に控えたある日、ジョンはさまざまな要因によるプレッシャーで焦りを感じていた。(https://ttcg.jp/human_shibuya/movie/0808500.htmlより抜粋)

 夢追う青春っぽい話好き。予告を見たらなお好きそうだった。あとでよくよく調べてみると実際にいた人の話だと言う。わたしは実話を元にした映画が好き率が高い。ライオンとか、英国王のスピーチとか、ジャージー・ボーイズとか。この映画は「Rent」という有名なミュージカルの作曲家が主人公だった。そのミュージカルは存在自体知らなくて、つい最近名前を知ったので曲だけ何となく聞いていた。Seasons of Loveだけなんとなく耳に残っている程度だ。全然知らないけど親近感が湧いた。タイミングすごい。予告の感じも好きそうだし観に行こう。そう思ってタイムスケジュールを見ていた時だった。見覚えのある言葉が目に入った。ん?Netflix?そう、これはNetflixでも配信されていたのだ。

 なんだ、Netflixであるのか…じゃあわざわざ映画館で観なくても…貧乏人なのでその発想に行き着いた。映画館で観た方が迫力があったり音がどうとか(あまり違いがわからない)あったりするが、この映画は別に家で観てもいいのでは…あ、でも音楽メインか…迷った末、家で観ることにした。気に入ったらまた観に映画館に行けばいいか。

 結論から言うと、面白かった。主人公の焦りと葛藤と諦めと夢と。友達の見舞いに行けなかった自分を後悔したり、夢を追うか恋人についていくかで迷ったり喧嘩したり。あとは疾走感のある曲とか魂叫ぶ感じの曲(なんとなく)。今まで観たことある他のミュージカルとまた違った曲調でとても好きだった。自伝的な話だと思ってたからRentの曲も出るのかと待っていた。しかし、知ってる曲全然出てこないで終わった!どゆこと!と思って後々調べたら、これはそれより前に作られたミュージカルの話だった。エイズが流行っている頃の話で、友達がかかって亡くなったりする。音楽中心に話が進んでいくのとエイズという要素だけだけど、ボヘミアンラプソディを思い出した。どっちも実際いた人の話だ。同じくらいの時代なのかな。知らん。死を前にすることで生きることをめちゃくちゃ考えるなと思ってしまった。人間ぼーっとしていたらすぐ死ぬから、やりたいことはすぐやらねばと最近思っていたのでとても共感した。死を実際に身近に感じるとまた違うだろうな。

 なぜ刺さったのかと考えた。時間について考えることがすごく多かったからだ。毎日考えている。友達とも話すことが多い。もしかしたらとしもあるかもしれないし、周囲の人の変化を感じていることもあるかもしれない。仕事だったり、ライフイベントだったり。周りに比べて自分が停滞しているように感じて、このままでいいのだろうかと思う。

 別に何も考えずなんとなく過ごしていれば勝手にそれなりに充実した人生になるのかもしれない。けれど、果たしてそれでいいのだろうかと考えてしまう(無駄に)。先のことを考えても意味がないということはもう学んだけれど、考えてわからないからといって、先の目標とかありたい姿を明確にしないまま毎日を過ごしてしまってよいのだろうか。映画を観て、時間って大事だし、人っていつかしぬんだなと改めて思った(壮大)。

 そして、この後にRentの映画を観たんだけど、歌が混ざってどっちがどっちだったか思い出せない。時間を見つけて今度は映画館で観てみようかな。


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