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【授業紹介】個人プロジェクト:広告とは?歴史から考える

社会課題の解決に向けた実践に取り組む科目「個人プロジェクト」では、障害者アートを支援する広告チラシをつくることにしています。そこで、広告とはどのようなものか、どのような社会的な役割を果たしてきたものなのか、その歴史を学ぶため、広告の博物館、アドミュージム東京を視察しました

広告の歴史は江戸時代から始まる

江戸時代に始まり、今に至る広告の歴史を展示から学んでいきます。

過去のコマーシャルフィルムのアーカイブ
広告のアイデアが社会課題の解決へ役立てられる
新聞社による「ニュース」のボトル

展示の最後に、「あなたにとって、広告とは?」というコーナーがあり、ひとりひとり付箋にことばを書き込んで貼りました。

視察を終えた学生の声です。

「広告とはなんとなく目に入ってくるものだと思った。パッと見て商品のことがわかるものが良いと感じた。その商品の名前やその商品についての説明がキャッチコピーやその商品自体を使い説明すると分かりやすい広告ができるのだと思う」
「 たくさんの広告を目にしましたが、すべてに共通して言えることは、一目見ただけで何を伝えたいのかが明確になっていることだと思いました。たくさん文章が書いてある広告でも強調したいことは太字になっていたり、写真や絵も色味や形に工夫が見られました。わたしが一番面白いなと思ったのは、写真や絵が何もなく、ただ真ん中に文字が書いてあるだけの広告です。一見シンプルに思えるけれどとてもインパクトがありました」
「歴史のコーナーから、何かひとつ目を引く人物やキャラクターが大きく入っていることと、印象に残るコピーがあることで目を引くものになるのだと気づいた。見た目では、広告に使われている色が少なめのものの方が目がいくなと感じた。また、私が産まれた後の年代の広告で、未だに自分が覚えているキャッチコピーがあり、それだけ印象的なキャッチコピーだったのだなと気づいた」
「色彩の感覚が作者の方、時代によってそれぞれ違ってとても楽しかったです!」
「文字でインパクトを残すときは見ている人が二度見するようなキャッチコピーにしたり、文字だけにしたいときは文字だけでアピールしたほうが印象に残る。必ずしもキャッチコピー=製品の説明になっているわけではないと感じた。見ている人がキャッチコピーから連想させたり、考えさせたりするほうが印象に残ったりする」
「みんなが自然と口にしたり、何となく覚えるような簡単なキャッチコピーをつける。ユーモアが入ってると面白くて目に留まる」
「背景よりも文字の見やすさ、言葉も強さ、重みを重要視することで伝えたいことが伝わりやすい」
「いろんな広告を見て気づいたことは、ぱっと見たときにどれほど印象に残るかが大事だということです。CMやチラシは集中して見るものではないので、あまり印象に残りにくいですが、それでも頭に残るものを作る、色んな人に覚えてもらうことができるような広告を作ることが大切だと感じました」

コメントシートより

次回は、障害者アートの事業に取り組む方から、直接お話を聞きます。その方の思いにどう寄り添う広告をつくるのか。ことしの個人プロジェクトもいよいよヤマ場です。