なぜ著名人の政治的な発信に政治クラスタが盛り上がらない方がいいのか。

これは政治クラスタになって少ししてから違和感を持ち気がついたことで、ちょこちょことは書いていたのですがまとめたことがなかったので書いてみます。

これまでいろんな著名人の方が、諸々しがらみもありながらも発信した政治的な発言を「この人がこう言ってくれた！」「ああ言ってくれた！」と嬉々として大拡散する様をみてきました。
例えばそれが自分はもともと本当にファンの人とかだったり、個人として嬉しいとかがっかりとか言うのはいいと思うのですが、ことさらその発言をしたことを大拡散！するのはどうなんだろう？とずっと考えてきました。

特にその方のお写真にわざわざその文字を載せてバナーにしちゃったりとか。。。（そこ肖像権なんかも絡むと思いますし。なので回ってきても一切触りません。）

まず第一に、著名人が発信することは確かに影響力の大きいことだとは思うけれど、そのことにことさら執着することは「権威主義」そのものだとあたしは思うのです。
前々回都知事選で応援した宇都宮けんじさんの言葉で好きな言葉があります。
「微力は無力じゃない。」
その宇都宮けんじさんのこの言葉はそれから、今でもあたしを支える言葉の一つです。

著名人のような大きな力はないかもしれないけれど、微力ならがでも毎日コツコツと積み重ねていくことが自分も社会も変えていける大事な改革だと思っています。

権威主義、ポピュリズム、今の左派が対峙している敵はそれらを最大限に駆使してこちら側を踏んづけにきます。

第二につながりますが、その同じ手を使って勝てると思っているのでしょうか？
というか、それで勝って本当に大丈夫なのでしょうか？
結局コツコツやって行くとこを踏んづけることになっていませんでしょうか？

今の政治の問題は権力とポピュリズムを振りかざして、政府を好き勝手していることが問題だと思います。
内容はもちろんですが、その政治を進める手法に問題があるんじゃないかと思います。
世論がいいといえば、憲法解釈も歪めてしまっていい、違法なことをしても大丈夫。
そんなことは「どんな思想を持つ、どの党であっても」許されるべきではないと思うのです。

自分たちの主張を広めるために、著名人も同じ意見だ！というようなことを、ことさらそこに力を入れて拡散することはポピュリズムそのものの気がします。
トップの首のすげ替え、党の入れ替えでしかなく、そこに少なくともあたしは意義があるとは思えません。

第三に。
ネット対策的にいって、そうやって著名人の発信を大宣伝することは「逆効果」だと思います。
例えば歌手ならその歌手のファンや知っている人の中でじんわりとその発信が広まっていき、議論になるならなってもいいだろうし、燃えるなら燃えてもいいと思うのです。
ですが、今（というかいつも）展開されるのはそのフィールドにどんどんネトウヨもサヨクもズカズカと入っていって炎上。となってませんでしょうか？
ネトウヨが攻撃するから！というかもしれませんが、サヨクが騒ぐから！ネトウヨさんたちの目にも止まることもあるでしょうし。
結局はその人たちの発信を減らしていってしまうことの一端を担うことになってしまうのではないかな？と思います。

リベラル・タレントみたいにして持ち上げられて、ラベリングされて叩かれて結局はそういう発信ができなくなるか、左派にしか受けない立ち位置になってしまうか（それをご本人が望んでいるならいいとして）というパターンが多いなと感じます。気の毒な状況に陥った方も何人もいますよね。

もうこういうのもやめにしませんか？と思うのです。
ジャンヌダルクはいらないのです。ジャンヌダルクは人身御供です。誰かのそんな犠牲が必要な政治も改革もいらない。
あたしたち一人一人、の中にちょっと著名人も混ざってた。そのくらいの雰囲気を作っていけたら、今までとは違う形で変えていけるんじゃないかと思います。

絶対するな！というているのではないのです。加減の問題です。
誰かのじゃなく、自分の発信の中で地味にでも広げていけるバランスをちょいちょい見返してブラッシュアップみんなでしていけたらなと思います。
そのためにちょっと考えてみるきっかけになれたらと思って今日はまとめてみました。

あたしももちろん、時々やらかします。
トライアンドエラー。政治ってそれを繰り返して前に進んで行くことが必要だと思います。

うまくまとまった気があんまりしませんが、これ以上画面とにらめっこしてもだらだらと文章が長くなってしまうだけの気がするので、とりあえず、今日はつけまつける歌でも歌って暮らします。

暇人党総裁：ちまこ