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良心とは?どんなものか考えてみる。

靴に中に入る小さな石のようなもの。

大きくはない。

でも踏んづけるとしっかりと自身の存在を示してくる。

誰かを踏んでしまうたび、その石は声を上げる。

その足が誰かを踏んづけているよと教えてくれる。

でもそれはとても小さな石のカケラだ。

取り除いてしまったり、無視するのは簡単なことだ。


誰かが耳元で囁くんだよ。

「お前の自由を奪おうとしているよ。」

「そんな小石はただのゴミ。」

「あいつらはファシストだ。踏んづけてもいいんだよ。」

「君が正しい。あいつらはクズだ。」


そんな言葉は麻薬のようで、自分の痛みもなにも麻痺させていく。

そうして靴に中に見つけた小石が、なんだったのか思い出せなくなって、ある日ふとした瞬間に捨ててしまうんだ。

その小さな石のカケラはとても小さいから、もう一度見つけるのはものすごく大変で、なかなか見つからないかも知れない。


見失わぬよう、力強い言葉には気をつける。

忘れてしまわぬよう、時々足の裏で確認する。

そうやって大事にしなくてはいけないのかもしれない。


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