佐藤可士和を再考する

佐藤可士和のファンになって十数年が経つ。初めて見たのは、確かNHKの『プロフェッショナル』だったと思う。モノがほとんど無いオフィスが美しく、頭から離れなくなった。

先日、国立新美術館で「佐藤可士和展」というものが始まった。そこで、佐藤可士和について改めて考えてみた。

私が佐藤可士和に痺れるポイントは、その徹底的な整理術である。彼は、物理的なモノも、抽象的で複雑な課題も、徹底的に整理する。すると雑然としていたモノたちは姿を変え、本質のみが浮き立つ、透き通ったプロダクトへと変化する。

物事を整理するとしても、要素を削るだけではない。そのプロダクトはシンプルだが、隅々まで考え抜かれているため奥が深い。表現の引き出しも多い(色彩・時代・和洋・空間・音楽・動画・ユーモア etc)。何層ものストーリーがあるから、見た目の心地よさだけでなく、知的好奇心が刺激される。

私は立つ土俵が違うが、少しでも彼の生き様を真似したい。日々の生活空間を、仕事を、人との関係を美しくしたい。

ちなみに彼の作品の中で好きなのは、武田グローバル本社と、キリンビールと、ふじようちえんと、団地の未来プロジェクトである。

(佐藤可士和展には、彼が小学生の頃の作品も展示されているらしい。小学生とは思えないような素晴らしいデザインの作品。天才は、小さい頃から天才なのか。)

さて、今日のST。ここまでノリと勢いで勉強をしてきたので、試験日までの計画を立てた方がいいと思った。今後は以下の通りとする。

・ここから2週間ずつ、一章毎に論文を完成させる。
・木曜日は午後Ⅰの問題を解く。
・土日、および時間の取れない日は、午前Ⅱの問題を解く。

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