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私が世界を救うまで 第11話

【天界】

「ソロネ…あの世界にいく勇者はユーンなのでしょう?
そして、地球に呼ばれるはずの勇者の魂を地球に。
ふたつの世界は共鳴の関係にあったんですね?
どちらかに危機があった場合、現象こそ違えど同等な危機に陥るという繋がる運命(さだめ)の星。
あなたは実に大胆な入れ替えを……」

意識干渉をしてまですることなのかと言いたそうな目で睨む。

「なぜです?
猫を生贄にしていたあの世界だけでなく、地球もというのは。
片側が壊れてしまえば危機があるからですか?
でもそれは勇者召喚が出来れば、なんとかできるかもしれないもののはず。片翼になってもアンバランスにでも生きていける。」

「なぜ…ですか。
ワタクシにチカラがあるから、ですかね……
それと……」

ソロネがぶっ飛ばされた。
天使様も殴るとかするんだ…と、ラファエルをじっと見るあるふぁ。

「なに見てるんですか
私だって殴るくらい出来ますよ。いつも癒しのチカラしか使っていないだけで、腕は生えてますからね。
お望みならこのあとアナタも殴ってあげますよ?」

癒しの天使はなかなか物騒なことを平気で言うものだ。

そういえば
神話とかを読むと、神や天使って怖いこともあったっけなぁと思い出し
顔をぶんぶん振って丁重にお断りした。

「……ラファエル、あなただって
その子を気にいり、スカウトして連れて来たでしょう?本来ならその子は…」

「殴られたりないですか?」

ラファエルが鋭く睨む。
それ以上は言わせないと威嚇しているようだ。

え?
今なんか自分の話だったような?と、エリート社畜はふたりを見つめるが急激な眠気にダウンする。

「やれやれ…癒しのチカラを麻酔のような使い方をしてまで聞かれたくなかったのですか?
自分が社畜として拾ってきた命については。
あなたもあなたで
やはり勝手な部分があるじゃないですか。」

ため息をひとつわざとらしくついた。

「まぁ、そういうことでワタクシはワタクシで
勝手をはたらいただけです。
弱音をはくなら、大胆に入れ替えをしたわけではなく、さすがのワタクシでも勇者の魂を普通の魂と入れ替えるのは疲れる。同等でなくてはね。
滅びてもいいとは思っています。
生贄にしないだけで、地球の人間は猫を好きに可愛がり邪魔になれば捨てる。
意味が大してない分、やっかいで残酷です。
まぁ…そうじゃない人間もいるし、保護猫活動?とやらの動きもありますからねぇ
地球はただの巻き添えです♪
天使のきまぐれみたいなもの……っと。」

水晶鏡にソロネが触れた。

「我が名はソロネ天使階級第3位の位を持つもの。
これは啓示ではない。
古から生き、炎を守りの力として使いしドラゴンよ。
娘と呼ぶ、その子には話したか?
その子の実母を殺したのは自分だと。
お前をも殺そうとしたんだということを。
人への偽りの罪を償え。
さぁ、ドラゴンよ、狂え。殺戮しろ…」

キィィイイイイイン

意識干渉はドラゴンにもきく。

「パーティのはじまりはじまり〜♪」

To Be Continued


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