炎舞
☆このお話は
火の精霊と森の主のお話
りゅふわ様にイメージイラストを描いていただけました。
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--キリトリ線--
【炎舞】
森の主に恋をした私
あなたが おこした焚き火に私はいた
そこから見えたあなたは
どこか不安げで 心は凍えていた
〈人間に姿を見せてはならない〉
わかっていた
私たちの掟
でも
その瞬間 私の全てがあなたを癒したかった
燃えてしまわぬように暖かさを…
これは私のただ一度の恋
見返りはいらないはずだった
あなたが私を見て微笑まなければ
願ってしまう 強請りたくなってしまう
私をみて微笑んでと
一緒に踊りましょうと
けれど叶うことはない
今は
いつだって 木ばかりみているあなた
掟をやぶった私は
今の私はひとり
あの日のあなたみたいに凍えてしまいそう
ねぇ
こちらを少しでもみてくれない?
私と踊りましょう?
火の精霊である私と踊りながら共に空へ
行きましょう?
そして
恋の炎は森を焼きつくし
空へと舞い上がる
end
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