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人生を楽しむためのやりがいとは

最近適職の科学という本を読んだ。

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この本にはタイトル通り様々な研究データから導き出された職を選ぶことにおいての盲点や誤解、正しい職の選び方などが掲載され話題を読んでいる。

私自身、キャリア支援をしていく中で、『働くことの目的ってなんだろう?』という本質的な問いに直面し、対峙し続けた。

皆さんは働いてる中で常に心が動いてるはずだ。
・昇格/昇給した瞬間の喜び
・プロジェクトの成功を収めた瞬間の感動
・同僚/上司との衝突から生まれる苛立ち
・商材への不信を感じた時の偽善意識

日々仕事をしていく中でも仕事への見え方は1日単位で、1ヶ月単位で、1年単位で日々変わり続ける。

時代が急速に動き続けていることはもちろんだが、私たちは人間であるからこそ機械的に仕事をこなすことはできない。

いくらお金をもらえたとしても自分を不幸にする仕事はすべきではないし、私たちはお金のために生きてるのではない。

なぜなら、自分の人生を幸福にするために主体的に生きることが人生の目的であり、一定水準豊かな世界に、時代に生きてるからこそ、私たちは潜在意識の中で『本質的な幸福度』へベクトルを向けはじめてる。

だからこそ、お金や安定だけではないやりがいを科学したこの本がベストセラーになったのだろう。本書に書いてあることは読んでいただければ、ご理解いただけると思うからこそ、今回は私自身が考える適職のポイントを述べていきたい。

4つのやりがいの存在
・スタビリティ 安定性が心の安定を生む 
・カルチャー 人から生まれるやりがいの正体
・グルース 成長/達成/影響力が人を幸せにする
・コンテンツ 貢献で選べ!

4つのやりがいの存在

やりがいとは何か?みんな違ってみんないいという言葉もあれば、好きを仕事にしろ、給与で選べ、楽さで選べ、直感で選べなど様々な意見も存在する。

全て間違ってはなさそうな
・好きなことなら頑張れそう
・お金ってわかりやすい仕事の報酬じゃん
・別に楽で稼げたら良くない?コスパいいじゃん
・自分の心に赴くままに選びなよ!

ただ、これって本当に正しいのだろうか?私が感じたのはこれは自分が感じた主観を言葉にしてるだけで、本当にその人が幸せなのか?という絶対的基準を示したわけではない。

であるなら、どうすればいいのか?
私が考えたのはマズローの五段階欲求をベースとした適職の考え方である。

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人の幸福度は『欲求』の充足とその先にある『善なる』行動で決まるという前提からこのフレームワークは生まれている。
*欲求はマズローの五段階欲求を活用、善なる行動はアリストテレスの最高の善

ここを整理すると面白いことが見えてくるので軽く下記に紹介する


・安全の欲求→スタビリティ
身体的に安全で、かつ経済的にも安定した環境で暮らしたい。その暮らしや人生そのものの安定性を求める傾向がある
だからこそ、企業選びもスタビリティが重要になる。経済的に保証してくれるほどの経営基盤があるか?生活を脅かさないほどの労働規定があるか?ライフスタイルの変化に対応できる福利厚生があるか?
そのような働く上で生きる上での心配事を0にしていくことによりより心地の良い、安定した基盤に幸福を感じるタイプだ。

・社会的欲求→カルチャー
社会集団に所属して安心感を得たいという欲求から人間関係の安定性を求める。共通した価値観があるからこそ、心理的安全性を得ることができ、公私共にオープンな心理状態でいれる。
部活動においてもそういうことはなかっただろうか?同じ野球という競技をやっていたとしてもその仲間の存在により、その幸福度は上下する。

・承認欲求→グルース
集団の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたいという欲求があるからこそ、成長や達成、ソーシャルインパクトなどを求める傾向がある。もう一つあるとすれば、給与/ブランドはそれで贅沢をしたい、安定したいというよりもそれがあることにより『自分の価値を証明したい』という願望である。

・自己実現/自己超越→コンテンツ
自分にしかできないことを成し遂げたい、自分らしく生きていきたい
他者や社会など、自分の外にあるものに対する貢献をしたいという願望である。これは高次の承認と自己実現は重なるところがあり、自己実現のベクトル次第では自己超越になる。
あえて、定義すると人生のベクトルに『貢献』があるかという考え方だ。
人は自らを満たしたあと、他者への貢献を通じて自分の存在意義を感じていく、充足していく感覚を覚える。友人から、家族から、仲間からの『ありがとう』言葉が嬉しいこと。ティール的な思考であるが、より自分という存在が拡張し始めるからこそ、自分を取り巻く関係性や地球規模への課題意識、今よりもずっと自分が亡くなる後の世界すらも自分の幸福度の対象となる。


最後は自己決定

4つのポイントを説明してきたが、どれが正しいというわけではない。人それぞれ幸せな生き方が存在するかのように異なるやりがいが存在する。

みんな違って良いし、人生を通じて変わり続けても良い。ただ、そこ意思決定において、『自らの道を自ら決める』ということだ。

これだけ世界が大きく移り変わり、私たちの人生も多様な世界観と多様な選択肢に溢れている。

私は自己をどう捉え、世界をどう捉え、道を決めていくのか。

・挑戦することにおいてのリスクもハードも下がった
・人生を謳歌するための選択肢も事例も増えた
・人生の時間である寿命も可処分時間も増えた

もっと、私たちは人生を楽しめるはず。もう世界はオンラインかオフラインかというO2Oの世界観ではなく、OMOの世界観へと移行したのと同じように、結論大事なことは『人生の幸福度』を仕事とプライベートをどう活用し、歩んでいくことだ。

遊びだけでも、仕事だけでも人生はつまらない。両方を謳歌することが幸福度に繋がるし、そのために仕事をどう捉えて行うかできっと皆さんの人生は変わる。

今一度、自分は『どうありたいのか』『どうなりたいのか』を考え、仕事を選んで欲しい。


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