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『これから』という時間

※この記事の原文は2021/8/22に仕上げたものです。

今日、『ウールパニエ』としてハンドメイドここ1週間ほどの大詰め作業がなんとか終わり、作品を委託販売先に200点納品してきました。

と同時に、今日は2021年の24時間テレビの放送日でもありました。

元々24時間テレビはあまり好きではありませんでした。家族もさほど興味があるわけではないと思うのですが、普段毎日STV(札幌テレビ)のお世話になっているので、毎日の習慣でなんとなくついている感じ、という認識でした。

がしかし。私が歳を重ねて涙もろくなったのか、はたまた日テレがより良い24時間テレビを目指して作っているのか、本日の24時間テレビはもらい泣きしそうになる場面も多々ありました。

そこで思ったのは、

『こんな風に多くの人を同時に感動させる機会は私には一生できないだろうなぁ』

ということでした。

いつもながらのマイナス思考的思いつきなのですが、不思議とあまり悲観するでもなく、とても単純にそう感じたのでした。

そう考えると、多くの視聴者を同時に感動させる24時間テレビってすごいなぁ……と思うと同時に、ヒトとして少し悔しくもなるのです。

『自分にはできない』という事実が。

そこでまたしばし考えたのですが、次に浮かんだのは

『本当に自分には似たようなことは何もできないのか?』

という疑問符でした。

たしかに、私に番組というものを作ることができる技術や立場がない以上、多くの人を感動させることはできません。

今は動画配信などもありますし、以前より個人でも、内容によっては多くの人に見てもらうことはできそうですが、いわゆる『バズる』ことは努力のうえに成り立っていると思いますので、まったく容易ではないと思います。

ただ、ひょっとしたらひょっとして、の話なのですが、

『テレビより長く人を笑顔にする力』

は、私というより私が作っている『モノ』たちには備わってるかもしれないなぁ、とも思うのです。

それは、24時間テレビの規模から考えたらミジンコみたいに小さい話かもしれませんが、ある人の人生にとってはかけがえのないことになってくれる『可能性』を秘めている『かも』しれない。

たとえば、私にとっては羊毛フェルトやレジン作品との出会いがそうでした。

羊毛フェルトは作業所でたまたま習って作っていたものなのですが、どうしても作業所で販売する以上、価格帯に制約が出ます。それをきっかけに『もっと自分のやりたい方向の作品を見てもらいたい』と思ったのがきっかけで、ハンドメイド沼にずぶずぶと足をとられていくことになり、今でも私にとっては大切な手仕事のひとつです。

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△ろうそくおばけのポッケ。『あなたの心をぽっと灯すおばけ』というコンセプトから名付けました

レジンはもっと顕著で、ふとTwitterのタイムラインを流れてきたとある作家さんのアイコンに目が釘付けになったのを今でも覚えています。

透明感を閉じ込めた息をのむような鮮やかな青に一目惚れしてしまい、

『なんだんだ、一体なんなのだこれは!?』

と思いました。それがレジンを用いた作品と知り、色々調べたり探したりしながら、今日も『春夏秋冬(しゅんかしゅうとう) 兎面根付』なんてちょっとカッコをつけすぎたかなぁ、大丈夫かなぁこの名前、などと思いながらも納品してきたのでした。

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△春夏秋冬 兎面根付。手作業で作った型で兎面の本体を作り、季節の草花をひとつずつアクリル絵の具で絵付けしています。

私の作品はまだまだちっぽけな存在かもしれないけれど、誰かにとってはかけがえのない『キッカケ』になったら……。

そう思うと、『これから』という時間も頑張れる気がします。

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一生懸命怖がらせようとしても見てるヒトは『ふふっ』っと笑ってしまいそうになる『ポッケ』のようになれるように、私も少しでもあったかい気持ちになってもらえるよう、一生懸命皆様をお待ちしております。

出店情報はウールパニエのTwitter(@woolpanier)でご確認ください。


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