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Amazonプライム『ザ・ボーイズ』の感想とか

今日は付き合ってる人と夕飯を食べる予定だ。つまり夕方までにはシャワー浴びて、パックして、コテで髪を整えて、顔面をめためたに可愛くして、先週買ったワンピースに着替える、これらの全行程を終わらせなければいけない。

その前に終わらせなければならないこともーーコンビニでコピーとか銀行でお金をおろすとか本屋に行くとかーーいくつかあって、つまるところ、のんびりゴロゴロしている暇はそんなにないのである。

にもかかわらず、ここ一時間ほど、クーラーのきいた部屋のベッドでコロコロしながら、ネットサーフィンをしている。しかも、あろうことか面白海外ドラマ情報をうっかりキャッチしてしまった。これは危険。危険過ぎる。

白状するが、実は先週も、面白海外ドラマ1クール一気見で、貴重な休日を丸一日使うという過ちを犯している。二度も同じ轍を踏んでなるものか。

……とりあえず『トッケビ』はウォッチリストに入れた。コン・ユ、スタイルと表情がかっこいいですね。


ちなみに先週観たのはこれ。グロいので注意。

Amazon オリジナルドラマ「ザ・ボーイズ」。

企業に雇われるスーパーヒーローはみんなの人気者で、彼らのグッズも主演映画もタイアップ商品も大ヒット、とにかく大・大・大スターなスーパーヒーローだけど、でも実は全員傲慢で自己中心的な暴力クソ野郎。

主人公たち能力を持たないアウトロー集団は、そんなスーパーヒーローと企業の大きな闇に立ち向かっていく、っていうのが大まかなストーリーで。ほかにも敵対する者同士の恋愛とか、やってることはかなり王道。

でもとにかく世界観がブラックで、そしてとにかくスーパーヒーローの性格が胸糞悪い!4話の飛行機事故なんて、酷すぎてもう飛行機乗れない!

キャラクターがひとりひとり立っていて、会話もコメディで笑っちゃうのと、アウトロー集団の攻撃がクレイジーなのと(もうこれ倒すの無理じゃんって敵はすぐ車で轢く人すき)、予想の斜め上を行く展開につられて、1話観終わるとまたすぐ次の1話を観てしまう。すごいなー。クォリティハンパない。

あとスーパーヒーローとかアウトロー集団のアウトローぶりとかはアメリカなんだけど、なんだか気持ち的にはすごく日本の少年漫画を読んでる感覚があって、少年漫画に慣れているわたしは観やすかった(グロいけど)。

このドラマのこわいところは、アメコミのファンタジックな世界観なのに、登場人物たちの身に降りかかることは現実でありそうなことばかりなところ。

例えば主人公は恋人を殺されたのに、企業は謝らず、お金だけを受け取らせようとする、でもそれに対して何もできない無力感とか。

あるスーパーヒーローが性暴力に遭うんだけど、本人はものすごいスーパー能力を持ってるのに、権力構造のせいで抗えないとか。

ほかにも軍隊がシリアで違法行為してたり、権力を持つ人たちの傲慢さ、人の命なんてどうでも良くて、欲しいのは自身の保身と権威とか、ひょっとして本当は現実もこうなんじゃないの?と思うシーンがたくさん出てくる。そこがすごくこわくて、背中が震える。

そういうのがこわいこわい、でも見たい、できれば変わっていく方向で、と思う人にはけっこうおすすめ!


さて、トッケビ観るぞ〜(だめじゃん)

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