雨の日に思い出す光景
雨の日は好きだ。
気持ちが落ち着く。
雨の音に耳をすませ、
コーヒーを飲み、伊坂幸太郎の『砂漠』を読む。
耳をすませばの月島雫と天沢聖司の素敵な出会いを思い出す。
現実世界でそういう出会いをし、青春を過ごす。
なんてことは、まるでない。
雨の日はアイルランドにいた頃を思い出す。
天気の具合はすぐに変わり、晴れていると気持ち悪いくらいだ。
雨の日でも傘は持たない。
と、アイリッシュが言う。
すぐに雨は止み、曇天の曇りになるのだ、
アイルランドの天気が変わりやすいのは、
地形の問題や、周りの諸国の関係もあるのだが、どうでも良い。
アイルランドの雨が好きだった。
雨に打たれながら駆け込んだカフェや、
クラブ帰りに襲われた大雨など、
雨の思い出が多い。
今までは憂鬱に捉えていた雨も
少しは好きになれたかもしれない
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