黒留袖はいつ着る?問題

着物界の絶滅危惧種と言われる、黒留袖について最近思うことがあるので筆を走らせてみます。

黒留袖とは

黒留袖とは、「既婚女性の第一礼装」です。
黒地の、裾模様に絵羽柄をデザインした着物です。
家紋が5つ入ります。
主に、家族、親族の結婚式に着用します。
仲人の令夫人も着用します。

私はいつ着るんだ問題

結婚式

私、黒留袖が欲しいんですが、着る機会が無いんです。
子供がいないので甥か姪の結婚式くらいしか思いつかないんだけど、果たして、式さえするのやら。色留袖はなぜか持っているので着るならそれかな。
実家も昔なら親戚や近所を大勢集めるような家だったけど、今ではそういう付き合いも無いしね。

黒留袖パーティー/オフ会

世には黒留袖オフ会なるものがあるらしいので、そういうところに参加するのも良いかなと思っています。そう頻繁には無いのが難点だけど、会場が豪華なことも多いし、沢山の留袖姿を拝見できるのはとても楽しそう。
ちょっとホテルランチや割烹などランク高めのお店に、3〜4人でみんなで着ていく、という手もありですよね。

三味線など和楽器の発表会

そりゃできたらやりたいけど😅ってやつですね。
友人が、「発表会で黒留を着たいがために三味線を始めた」なんて言うもので、目から鱗でしたよ。
かっこいいんだろうな〜オール黒留で三味線演奏。そういえばコーラスやってるのがありましたね。攻殻機動隊の歌らしい。壮観です。

時処構わず着る

ここのところ推しの着物インフルエンサーの方々が黒留袖コーデをされていました。
洋服(ハイネックのニットやパーカーワンピース)の上にとってもかっこよく着付けられていて、かなり上級のおしゃれ、という感じです。
どちらの方も、とてもイイ。
この感じ、いい感じだで…

礼装にこだわっていては絶滅してしまう

格のしがらみに囚われていると、黒留袖はどんどん着られなくなって、作られなくなって、亡くなってしまうんじゃないかな。
パーティーや演奏会はともかく、最高格で芸術品にも等しい留袖を街着にすることに抵抗のある気持ちはよくわかりますが、到底結婚式でも着られないようなサイズ違いのユーズドを、柔軟な発想でアレンジして着ることを暖かく受け入れることに罪は無いと思います。

Save 黒留袖

黒留袖はアップサイクルもたくさんされていて、ワンピース、男物羽織、裾模様を生かしたパンツ、スカートなどにも素敵に生まれ変わっています。
インスタに最近買った、色留袖リメイクのワンピースをアップしました。

元の素材が良いので何になってもとてもパワーの満ちた、一目おかれる存在感を放つ衣服になります。
アップサイクルもとても良い試みで、これが広まることによってもまた着物としての黒留袖を見直す動きに回帰すると思うんですよね。
黒留袖に限らず、色留袖、黒紋付…この素晴らしい着物たちを絶やさず着続けたいものです。

ではまた👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?