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episode 10: 脳と腸と運動と

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こんにちは!
ゆるっと菜食育ラジオの、のりこです。
ゆるっと菜食育ラジオとは、10分で「菜食 x 食育」すなわち「菜食育」に関して定期的にお届けする、ラジオ感覚で聞いていただけるポッドキャストです。
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菜食育。実は食だけがフォーカスではないんです。今日は運動とメンタルヘルスの関係性についてお話しします。


脳と腸の関係

運動とメンタルヘルスを語るにあたり、まず外せないのが脳と腸の関係
近年では「脳腸相関」と検索すると色々出てくるようになり、少しばかりか話題になっている脳と腸の関係。いったいどういうこと?

簡単にいうと、脳と腸はいくつかの繋がりを通じて双方に情報伝達を行っていることが年々明らかになっています。

「脳が一方的に腸に指示する」という従来の考えも崩れますし「腸内環境が脳に影響する」というなんだが不思議な概念も浮き彫りになるわけです。

脳腸間の一番太い繋がりを担っているのが「迷走神経」。脳にはおおよそ1,000億個の神経細胞があるのに対し、驚くことに腸にもおおよそ5億個の神経細胞が存在する。そしてこれらをつなぐ一番太い繋がりである迷走神経を例えばポツンっと切ると、面白いことが起きる。

ある実験で、乳酸菌でラットの腸内細菌を改善させると、血液内ストレスホルモン下がった。これに対し、迷走神経を切断したラットでは、同じ処方をしてもストレスホルモンの数値に変化はなかったそうだ。

それほどまでに腸内環境と脳は直結している。

また、いっときガムやチョコでやたら目に入ってきた「GABA入り」の文字を覚えているだろうか。なんとなく「GABA = 脳に良い」イメージがあると思うが、実はこれ、腸内細菌と腸内神経細胞が元々作り出している成分なのである。そしてあれも。幸せホルモンのセロトニン。

腸がもたらす、脳やメンタルヘルスへの影響。思っていたより大きくない?

運動がもたらす心身への影響

まず、運動の定義。世界保健機関(WHO)の健康のガイドラインが18歳から64歳の成人に進める1日の運動量をざっくり読むと:

・週に300分以上の、中強度の有酸素運動。または;
・週に150分以上の、強度の高い有酸素運動。

とある。
中強度はウォーキングなどで、高強度はランニングなど。週に300分以上のウォーキングは1日換算すると43分ほど。思っていたより長くない?

でも、この効果を考えてほしい。
有酸素運動をすると、体はこれを一種の「ストレス」と把握し、ストレスホルモンであるコルチゾールを一時的に分泌する。言い換えるとストレスに慣らす練習をしているのと同じである。

なので、有酸素運動をしている人は、していない人に比べて適切なコルチゾールの分泌ができるとされ、バランスを崩しにくいメリットが挙げられる。

そのほか、もちろん、広く知られている運動した後の「気持ちいい!」という感覚は、運動によるエンドルフィン(報酬型の一種の幸せホルモン)の分泌が原因です。

1日朝と夕方、20分ずつ体を軽く動かすだけで心身の健康ケアを簡単にできちゃうわけです。

そしてくどいようですが、脳が元気であれば、脳腸は相関関係にあるので、消化器官も元気でいられるという好循環。何倍ものお得感がある気がするのは私だけ???

食育において脳腸が元気であるということ

このラジオをお聞きということは食育に関心があったり、健康への意識が高いものだと推測しています。
さて、いくら無添加、オーガニック、手作りなどにこだわっても栄養を取り入れた体がそれらを分解・吸収できる状態でなければ元も子もありませんね。腸は満員電車状態、ストレスで体温が下がり、消化機能も低下していては、せっかくお金と手間をかけて用意したこだわりの食事も台無しです。

毎度辛口ごめん!ですが、これを聞いてお分かりの通り、健康のために食事にこだわるのであれば、運動をして腸やメンタルヘルスも気を使ってあげた方が、結果的に効果絶大です。逆にいうと食事にしか目を向けていないのであれば、見直すべきですね、生活を。今すぐ直ちに。

そして当然ですが「脳腸相関」というくらいなので、脳や体で感じたストレスは腸内環境に悪影響になります。

かなりの余談ですが、我が家では1歳の息子の晩ご飯がバナナ2本でしたー、なんて日もザラにありますが「食べない・眠い」といった状況下で無理やり一汁一菜を押し付ける方が双方に取ってストレスなので「まっいっか!」くらいに開き直ってます(笑)

別のエピソードで話しましたが、我が家では食事以上に睡眠が重要視されるので、バナナメシなんて、大したことありません!笑

こうやってみると、親子関係も脳腸と同じで相関関係で成り立ってますね。

さて次回は「ガンとタンパク質の関係」について深掘りしていきますね!
Adios!

The END

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