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向上心の顔をした自己否定を見つけてしまった


ショックな夢

起きたら涙があふれてきた。
ショックな夢を見た。

昨日寝たのは1時だったのに、今は5時。
まだ寝ていたいのに完全に起きてしまった。

ああ、私の向上心が高いのって、本当の本当は自己否定からくるものだったんだ…と気付いた。

「いつもいろんなことに挑戦したり、何か行動に移したりしてて向上心があるよね」と人からも言われるし、自分もそれを自覚していたけど。

向上心がないとダメだと思っている。
今のままじゃダメ。
自分を磨いていないと、人から嫌われてしまう。
「素の自分では愛されない」という恐れ。

フツウではない思考

「子どもは欲しくない」
理由は単純に怖いから。

私は昔からこういう考えがあった。
高校生の時にはすでに友人に話したことがあると思う。

私が男だったら産まなくて済むのに…と何度思ったことか。
男であれば、私も子どもを持つことができて、今ごろ家族4人で楽しく暮らしていたのかもしれない。
本当は私だって子どもが欲しい。

怖い理由はもちろん産む時の痛みもそうだし、産む前も産んだ後も体力的、精神的ダメージがあるから。

今まで何回かこの話を友人にしたこともあるが、「そりゃあ怖いよ。でもみんな怖いけど、お母さんになったら大丈夫だよ」と言われた。

実際、そうだと思う。
友人の意見は正しい。

それでも…やっぱり怖い。

この「フツウではない思考」を話して分かってくれた人は、ほぼいない。
今まで一人だけ分かってくれる人が現れた時は本当に嬉しかった。
その人も結婚はしているが、子どもは欲しくないという人で、理由も単純に怖いからだった。

同じ気持ちの人がいて、私は変な人間じゃないよね?と少し思えた。

フツウではない私から人が離れていく

そう、それで最初の話に戻る。
ショックな夢の話だ。

夢の内容は、
私と夫が複数の仲間たちと旅行か何かに行っていた。
次の予定まで少し時間が空くので各々好きな時間を過ごそうとしていた。
その時夫はフラフラとどこかへ行ってしまい、気になって見に行くと元カノのA子と一緒だった。
帰ってきてから「A子は元カノだし、ケンカの原因になったこともあって私は好きじゃないから2人きりでは会わないでほしい」と夫に伝えると、断られた。
とても不穏な状況になってしまい、夫に恐る恐る聞いてみた。
「もしかして、私と別れたい?」と。
そうしたら、私と目も合わせずに「うん」と軽やかに言った。

夫は本当は子どもが欲しかった。
だけど私は怖くて子どもを産みたくない。
元カノのA子は今はフリーで、きっとまた付き合うことになれば結婚して子どもを産むだろう。
私と別れてA子と付き合う。
私から心が離れていってしまった。

起きたらブワっと涙があふれた。
なんなら今もよく泣ける物語並みに、なぜか涙が出てくる。
相当この辺に何かが埋まっているみたいだ。

離れていってしまう怖さ

素の自分ではダメなのだ。
生まれたままの素のひよこのままでは、ずっとは愛されない。

相手が求める、価値のある人間にならないと人は離れていってしまう。

だからいつも何かに挑戦したり、行動したりして自分を磨いていないと…と、向上心を大切にしていたのかもしれない。

何でこんな風に思ってしまうのだろう。
そういえば恋愛でも付き合ってすぐ、終わり方はどうなるんだろうとか考えていたなあ。

親との関係

今さら親のせいにするのもどうかと思うが、全く関係していないとは言い切れない。

とにかく両親は毎週末になるとケンカしていた。

「もー! いい加減にしてよ!!」と言い放ち夕飯の食卓越しに両親に箸を投げつけたのは、私が大学受験の最後の試験が終わった日だ。

小さい時から、少なくともこの日までコンスタントにケンカしていた。

流石に殴り合いとまではいかなかったが、リモコンが飛んできたり、つかみ合って当たった襖(ふすま)の骨組みが折れてしまうこともあり、引いた。

もっと子どもの時、何回か母親に聞かれたことがある。
「離婚したらどっちに付いていくの?」と。

聞くということは選択肢があるということで、良いのか悪いのかは分からないが私が父親の方に行くと言ったら、母親はそれを飲むのだろうなと思っていた。
そして、妹は絶対に母親の方に行くのだろうから、私は父親の方になる。

母親は私の意見を尊重している風に見えるが、結局は離れていってしまう。

なんかこれがリアルに恐怖を感じた瞬間だったのかもしれない。
地面が崩れてしまうような、どこを頼りにしていいかわからないような怖さ。

「そんなの分かんないよ〜」と泣いた。

両親がケンカしないように、楽しい雰囲気を作り出していた記憶もある。
わざとふざけて道化師を演じているかも…というのは高校生くらいの時には気付いていた。

だけど、今回それとはまた別の、さらに深い所にあるものを見つけてしまった気がする。

向上心のデメリット

どんな特徴でもメリット、デメリットはあるとは思うが、なかなか厄介な向上心を持っているのかもしれない。

全ての行動が向上心からきている気がしてきた。

例えば
もっと楽しく暮らしたいとか、おしゃれになりたいとか、デザインが上手くなりたいとか、もっと◯◯が欲しいとか。
でも上手くできない。
自分にがっかりしてしまう。

向上心の顔をした自己否定だったんだな。

そのままの自分を愛する

これに気づき始めたのはストレングスファインダーのセッションを受けたのもある。
3年前にBTSに出会ったからというのもある。

私にはLove Myself が足りていないと気付いた。
そのままの自分を愛するということが難しい。

潜在意識の本を読んで、自分に言ってあげる言葉として一番違和感があったのが、
「大好きだよ」という言葉だった。

かわいいね、かっこいいね、などはそこまで気持ち悪くはない。

鏡に向かって笑顔で、自分に「大好きだよ」と言う。
こんな難易度が高いこと、果たして違和感がなくなる日が来るのだろうか。

向上心を手放そう。
私がこれ以上、何かができるようにならなくても、そのままの自分を認められる人でいられるように。




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