【アイデア】エンジンが止まるとチャイルドシートに座りたがるぬいぐるみ
こんにちは、合同会社コベリンの船曳です。今回の記事はプロトタイピングしようと思っているアイデアを共有します。
以前作成したプロトタイプはチャイルドシートの確認を促すアラームでした。
このデバイスでチャイルドシートの確認を習慣化、強制化できるかもしれませんが次のような問題があります。
子どもが乗っていなくてもシートの確認が必要なので、チェックをしなくてもアラームを止めるなど悪い方向の習慣化が懸念される
子育てを頑張っていて、子どもの安全安心にも気を配っているのにアラームで注意を促されると強迫観念を植え付けられたように感じる
特に「強迫観念」について考えると、そもそも子どもを降ろし忘れたい、置き去りにしたいと思っている親や保護者はいません。いつも気をつけているのに、子育ての疲れなどが原因で睡眠不足だったり集中力を欠いたときに事故が起きます。
アラームでチェックを強制することは、普段頑張っている保護者に対して追い打ちをかけるような、さらなる頑張りを強制させるようで違和感がありました。私達が提供をしたいのは、普段頑張っている保護者をポジティブにお励まし、応援する方法です。
そんな思いをアイデアにしてみました。
アイデア紹介。チャイルドシートを守ってくれるぬいぐるみ
ここからはアイデアの紹介です。アイデアの段階なので写真で雰囲気をお伝えします。また、安全の都合上実際に子どもを載せたり車を運転はしていません。
このぬいぐるみは、私の子どもの相棒の一人、コウテイペンギンの子どもの「クロちゃん」です。クロちゃんにはチャイルドシートを守ってもらいます。
クロちゃんは普段、チャイルドシートに座っています。今日は子どもと一緒にお出かけをするので一旦どいてもらって代わりに子どもが座ります。写真の都合上、子どもの姿はお米です。
子どもがチャイルドシートに座ったらクロちゃんは助手席にある専用の席に座ります。
車が目的地に到着すると、クロちゃんが喋ります
クロちゃんをチャイルドシートに戻すと、お別れの挨拶をします。
以上がアイデアの紹介です。
アイデア解説
このアイデアSafe Kids Japanのキャンペーン「A-C-Tで確認!子どもの車内置き去りを予防するために」で提案している方法が元ネタです。
「ぬいぐるみを置く」という単純な方法をテクノロジーで強化し、安全対策につなげようという発想です。
ぬいぐるみをチャイルドシートや台座においたかどうか検知するには、磁石を使ったスイッチで行います。エンジン動作・停止状態はQiなどの無線充電を利用して検知可能です。
ぬいぐるみを使って子供の興味を引くことで、子どもによってはぬいぐるみをチャイルドシートに座らせる役をやってもらうことも可能ですね。
注意を促すアラームを置くのではなく、ぬいぐるみに喋ってもらって保護者と子どもで一緒に安全対策を楽しむ事ができたら良いなと思っています。
目に見えている課題としては、助手席にぬいぐるみを置くと助手席に誰かが座るときに困るな、とか運転中の振動でぬいぐるみの落下などがありえます。近いうちにプロトタイピングを行ってみて、使用感などを試してみたいです。
このアイデアに興味や関心がある個人の方や企業の方は是非コメントやメールで連絡をして頂けますと幸いです。メールアドレスはこちらです。
また「実は似たような製品がすでにあるよ」など、知っていることがあれば教えて頂きたいです。