こどもに病気で一番多くて保護者がいつも困るもの、といえばやっぱり発熱だと思います。今日はこどもの発熱に関していつ、どのように受診すべきかまとめていきます。 発熱はこわいものなのか?救急外来で仕事をしていると、よく保護者の方から「40度を超える熱が出ていて、脳に影響がいかないか心配なんです」といわれます。発熱はウィルスや細菌などの病原体に対する身体の正常な反応なので、発熱自体は怖いものではありません。長時間の痙攣や意識の状態の悪化などがなければ発熱のみで脳や神経に異常をきたす
腸炎にはおおまかにわけてウィルス性と細菌性があり、こどもの腸炎のほとんどはウィルス性です。胃腸炎のときはあまり抗菌薬(よく抗生物質ともいいますがほとんど同じものなので分けて考えなくて大丈夫)を使わず、基本は脱水への対応が治療のメインになります。 原因にはどんなものがある?こどもの胃腸炎を引き起こすウィルスとしてはロタウィルス、ノロウィルス、アデノウィルスなどが有名です。ロタウィルスが最も多いといわれていますが、ワクチンがあり、その導入によって徐々に数が減っていると言われてい
熱中症や胃腸炎など、こどもの脱水症状で受診されることが増えています。こどもの下痢や嘔吐、食欲不振など脱水が気になるとき、どんな症状があったら受診してほしいかをまとめていきます。 こどもの脱水の症状は?・くちびるのかさつき、くちのなかが乾燥する ・尿が減る ・涙が出なくなる ・意識がもうろうとする などがあります。唇の乾燥は比較的軽い症状ですが、尿や涙がでなくなったり、口の中が乾燥していたり、意識がもうろうとしている状態は重症の脱水の可能性を疑います。 原因としては
こんにちは、私は都内で小児科医として働いています。 新型コロナウィルスの流行により、これまでとは受診の仕方やハードルが変わり、保護者の方がどんな時に受診をしたらよいのか、救急車をよんだらよいのかわからず困っている、ということをよく耳にします。 こどもたちの健康を見守っていくには私たち大人はどのようなサインに気 をつけてあげるのがよいのか、病気ごとのワンポイントアドバイスもまじえながら発信していこうと思います。 医療関係者でない方向けにできる限りわかりやすく書いていこうと