君が好きだから、僕を君の側に居させて。
僕に成る実には毒がある。

君の全てを僕に染めさせて。
移ろうように、姿を変える。
小さな星々が君を見つめている。
逃げられない。
君の温もりを僕に与え続けていて。

陽が差すこの庭は僕らだけのもの。
誰にも邪魔させないでいて。

綺麗でしょ。
沢山の僕が、君を見つめている。

離さないで。何処にも行かないで。
僕の葉には、茎には、棘がある。
だから僕を傷つけないで。

種が蒔かれたら
君はきっとさよならを言わないでいてくれるよね。

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