「ねぇねぇ、見て見て」
と、こどもは、よく言います。何かを発見したり、作ったりして、お母さんやお父さん、先生などに、見てほしいのです。
こんにちは。Sakiです。
いろいろなこどもたちと過ごしてきて、こどもの「ねぇねぇ、見て見て」は、彼らが感じていること、伝えたいと思っていることの1割程度しか言葉にできていないんじゃないかと思います(笑)
例えば…
「ねぇねぇ、見て見て」の全容①
「ねぇねぇ、だんごむしってさ、つんつんてすると丸まるんだよね。でも丸まってからずーっと見てたら、またびよーんて伸びて歩き出したよ!だから見て見て」
かもしれないし、
「ねぇねぇ、見て見て」の全容②
「ねぇねぇ、今レゴブロック繋げてたら、なんかロボットみたいな形になってきたんだけど、でもなんかちょっと違うし、もう少しかっこいいロボットにしたいんだけど、どうしたらいいのかなぁ、見て見て」
かもしれません。
さて、この9割カットされた「ねぇねぇ、見て見て」を言われた大人は、なんせ忙しいし、時間もないことが多い(笑)疲れてもいる(笑)私自身、何度も(そして割と適当に)こう返してしまったことを覚えています…
「あー、ほんとだ、だんごむしだー」「つんつんてしてみたらー?」
「ロボットかなぁ?すごいね!」「かっこいいのできたね〜」
こどもたちは、「…いや、あの、そういうことではないんですけど」とか、「かっこよくないから困ってるんですけど」とかなんとか、感じているかもしれません。それをまだうまく言葉で伝えられない子は、さらにモヤモヤ…なんてことにも。
もちろん、大人が先回りして言葉にしてあげたり、こんなことを言いたいのかなと代弁してあげることも大切だと思っています。
ただ、こどもたちの「ねぇねぇ、見て見て」には、
「ん?なーに?」
…やはりこの捻りの一切ない一言(笑)が、一番いいのではないか、と思っています。
そこから、言葉にならない9割の部分を、一緒にあれこれすくい上げながら、こどもとその時間を共有することが、何よりかけがえのない時間ではないかと思うのです。
そうやってこどもと一緒に明らかにした9割の部分、一人ひとり内容が随分違ったりして、面白かったことを、よく覚えています。
未来を担う子どもたちの健やかな成長を願って…。大切に使わせていただくことを約束します!