見出し画像

我が家の猫について考えてみた

我が家には、猫が2匹いる。
母猫と息子猫である。
2匹とも元野良猫である。
母猫は、窓を開けて「入る?」と聞いたら入って来て、それ以来我が家に住んでいる。
自分で選んで我が家に住んでいるので、あまり罪悪感、みたいなものはない。

しかし、息子猫は生後10日頃で母猫とはぐれ、みゃーみゃー鳴いていたところを拾っている。
なのでたまに、この子は本来、野生として一生があったのではないか、と思うことがあった。
人間に飼いならされるのではなく、本来の生き方があったのではないか、と。

先日動物番組で、野生の鴨の親子の引っ越しの様子を放送していた。
子鴨が親鴨からはぐれないように、勇気を出して生まれ育った池から飛び出していた。
その様子を見ていて、ふと、うちの息子猫は、母猫とはぐれた時点で野生の猫としては死んだのだな、と思った。
きっと、我が家が拾わなかったら、息子猫はあのまま死んでいた。
だから、野生としての息子猫はもうこの世になく、我が家の息子猫は人間の庇護のもと、ぬくぬくと暮らす家猫なのである。

そう思ったら、なんの罪悪感もなくこれからも息子猫を溺愛しようと思った。

いただいたサポートは作品創りの資金に使わせていただきます!