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プライドが高すぎて人と上手に関われなかった女の末路



小さい頃から、「人と一緒」が嫌いだった。

もっというと、「人と変わった自分」が好きで、「変わっている自分に着目されること」が好きだった。


主人公をやるほどの勇気と器量はないが、みんなが村人Aを選択肢しようとしたら、1人で悪役をやったし、みんながピンクと水色の絵の具を選んだら一人茶色を選んだ。

「私はあなた達と違うのよ!」と言いたかったのかもしれない。恥ずかしい。

こんな恥ずかしい性格が20代後半まで尾を引き、今じゃ

「私は(自分が知る限りでは)誰もやっていないことができているかっこいい人間なんだ」

と半分勘違いも甚だしい人間をしている。(あとの半分は謙虚に生きていると思いたい)

この「ブルーオーシャンで生きている自分」があまりにも心地よくて、どこか天狗になっている気がする。低い鼻を懸命に伸ばしているかめきちは「私のすることに口を出さないで」と言わんばかりに人の意見に耳を傾けずに独立してから1年4ヶ月走ってきた。

人からやれ人脈が大事、つながりが大事、人との出会いはうんちゃらかんちゃらと言われても

「は???俺は一人でも平気だし???だって自分一人でサービスを構築してきたんですけど???」


と思っていて、自分から人脈を広げようとか、つながりを求めようとかは今まであまりしてこなかった。そう、自分だけを信じてきてしまったのだ。

そんなThe☆かめきちブルーオーシャンで生きてきた私だが、転機があった。

そう、「椅子をつくるおじさん」こと村上さんとの出会いだ。

「お母さん寝れてますか?」 よくお母さんに尋ねます。    ほとんどのお母さんはちゃんと寝れてない。  寝てるよ。 と言っていてもよく聞くと寝れてない。   そして、そのことをあまりみんなは知らない。 知ってはいるけど、そのことに対しての...

Posted by 村上 潤 on Saturday, June 4, 2022

https://www.facebook.com/jun.murakami.908




村上さんとの出会いはまるでかめきちの海に大きな隕石が落ち、そこから海底5万マイルまで突き抜けて、私の心と身体を大きく揺らがしたかのような衝撃だった。

村上さんが作る座位保持椅子「シュクレ」に乗ってぎゃんぎゃん変化していく子どもたちをみた。

座れるようになる。不随意運動がおちつく、呼吸状態がよくなる。遊べるようになる。あるけるようになる。ご飯が食べられるようになる。



シュクレとの出会いはもちろんだが、

もっと衝撃的だったことは

独立してから初めて人に怒られたのだ。

いや、怒られたという言い方は違う。そうではなくて注意を受けた

そのとき頂いた村上さんの言葉を要約すると

「大事なのは保護者だろ。お前のそのクソ詰まらないプライドのせいで保護者の不利益になることはするな」ということだった。(もっと優しい言い方だったよ)


これを聞いたときの私は、え、、、こんなにこんなに保護者に寄り添おうとしてきたのに、え、、私は違ったの、、とめちゃくちゃ情けなく悲しくなってしまった。でも村上さんの言うことはとてもよくわかって、もうみんなが言ってくれないことや言いにくいことを父親目線で私に指導してくれたのだ。

だれもそんな面倒なことを言いたがらないのに、村上さんはこのちょっと鼻が伸びてきた小娘を『本当にお前がやらなくてはいけないのは、こうだろう?』と道を正してくれたのだ。

私はこのときの村上さんの言葉に一生感謝することであろう。


そして先日、人道支援を行っている国際看護師の太一郎と話す機会があった。


彼は「国境なき医師団」に所属する、海外を飛び回る国際看護師である。


太一郎は異国のぐちゃぐちゃになっている(もしくはゼロからはじまる)医療の現場にポンと置かれてそこから最善の医療を現地の患者に提供すべく「チームを作る」ところから始めるのだ。

彼の経験から紡がれる合理的で情熱的である多彩な言葉の一つ一つは私の心にいつもストンと落ちる。

彼に「私は人を頼ることができない、人に仕事を渡せない。人付き合いが下手なのであろうか」と話した時に、あっけらかんと

『そりゃそうだよ。だってかめきちは能力があるから、自分でやったほうがなんでも早いじゃん。でもそのとき"あぁーこれ早くやってほしいな"っていうのってかめきちの最終ゴールじゃないよね。かめきちはそれをやってほしいんじゃなくてもっと先の目標があるんでしょ?そこを見失ってるとそこでイライラしちゃうんだよ』

と言われた時に、ぶわぁ!!と世界が広がった。


その言葉から、

「自分に利益があるか」ではなくて「それは巡り巡って最終的な自分のゴールにいくものなのか」を考えて動けるようになった。太一郎、すげぇな。



私は保護者とこどもを救いたい、そして独立して自分で食べていかなくてはいけない、失敗は許されない。もう誰も私のことを守ってはくれない。自分で結果を出さなければいけないという思いから自然と「自分一人で立って歩かなければいけない」という固定概念が強く根付いて、ある種人を寄せ付けない人間になってしまったのだ。

だがよぉく考えると、連絡をくれる同業の方も、お仕事を頂いてるクライアントさんも、一緒に事業をやってくれている相方も、キャラバンの場所を提供してくれる方も、かめスクを受講して頂いてる支援者の方も、いろんなアドバイスをくれる経営者の方も、どこか一つの場所でもかけたらダメだし、みんなにたくさんたくさん支えてもらって私はここまでこれたんだ。

そこに感謝の気持ちを置いてきてあぐらをかくなんて絶対に違うんだ。

私は、一人で生きているんじゃないんだ。

たくさんの人に教えてもらって、助けてもらってここまでこれているんだ。


と改めて思っている。


なんなら私が毎日人間でいれるのも、道を作ってくれる人、水を綺麗にしてくれる人、電気を供給してくれる人、お金を動かしてくれる人など、かぞえたらきりのないたくさんの人がいるから生きていけてるんだ。


本当に周りに感謝。私は一人では絶対に生きていけません。


これからの全ての仕事は、「自分の最終ゴールに向かっていけるものなのか」を考えて取り組んでいきたいと思う。













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