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【日経記事】東芝、国内連合がきょうTOB
こんばんは。Chiakiです😊
今日はずっと気になっていた記事を取り上げてみたいと思います。
東芝、国内連合がきょうTOB:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73434570Y3A800C2MM8000/
記事要約
投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)など国内連合による東芝へのTOBが8日から始まる。JIPのほか国内20社超が出資し、TOB成立後は国内連合が唯一の株主となり、上場廃止となる。
TOBの背景には物言う株主による経営判断の混乱がある。
TOBと上場廃止はどう繋がるの?
何度か東芝の記事を読んでいましたが、どうもTOBと上場廃止の繋がりがよく分からずにいました。色々調べてみて自分なりに理解できてきたと思うので、まとめてみます。
まずTOBとは何か。
TOBとは、Take-Over Bidの略で「株式公開買付」を指します。これは買付け期間・価格・株式数を新聞などで公告した上で、売主の株式を証券取引所を通さずに大量に買い付けることを意味します。
目的としては「対象会社の経営権・株主総会における特別決議の否決権の取得」です。TOBにおける買付価格は、市場の取引株価よりも高く設定されることが一般的です。これは市場よりも高い株価でTOBすることで、対象会社株の保有者は市場で売るよりも得になります。
そして、そのTOBが上場廃止にどう繋がるのか。
今回のTOBは全株取得です。
株式市場に上場するには一定の条件があります。
株主数は300人以上であり、株式については2千単位以上流通かつ、流通の比率は上場株券等の25%以上。もしくは、上場前日までに公募または、売出しを1千単位、あるいは上場株式数の10%のいずれか多い株式数以上を行うこと。
今回だと全株を国内連合が買い取るということが目標なので、市場に流通しないのと株主数が足りないのとで、上場の条件を満たしていないことになりますね。
だから、TOB=上場廃止になるようです。
そして、東芝がそのような決断をした理由は物言う株主による経営判断の混乱。
上場廃止になったとしても、今の株主から経営権を取り戻したかったということですね。
今回のTOB価格は4620円。果たして株主たちはその値段で株式を手放すのか。今後も東芝の行末を見守っていきたいと思います。
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